7月に入り、夏らしい暑い日が続いています。

この7月〜8月の期間、賃貸市場は閑散期にあたります。

ただ、閑散期であろうと、繁忙期であろうと、
外的な環境に関わらず早期に空室を解消することが私たち賃貸管理会社の役割です。

そして、一年を通じて早期に空室を解消するためには、
賃貸仲介会社との信頼関係が欠かせません。

私たちは日々、賃貸仲介会社に募集物件の情報を配信し、
担当者を訪問することで、
早期に入居者を付けていただけるよう活動しています。

もちろん、ただ情報を送っただけで、
物件を紹介してくるほど簡単ではありません。

入居希望者のお部屋探しの条件を満たした物件が複数あった場合、
普段から高い信頼関係を築いていないと、
日本財託の物件を勧めてもらえないこともあります。

そのために大事にしているのが、
心のこもった対応「ホスピタリティ」です。

当社の入居者募集に関わるスタッフは
「賃貸コンシェルジュ」と言う名称です。

オーナー様はもちろんのこと、
賃貸仲介会社からのお問い合わせひとつひとつに、
コンシェルジュのような、
心のこもったおもてなしで対応するという決意を表したものです。

そこで、今回のコラムは、一年を通じて早期に空室を解消できるよう
賃貸コンシェルジュが賃貸仲介会社と信頼関係を築くために
実施している取り組みについてご紹介します。

当社の賃貸コンシェルジュは12名。

日頃から、賃貸仲介会社とのパートナーシップを確立するため、
募集物件の情報提供や定期訪問を行っています。

また、賃貸仲介会社の担当者からヒアリングした内容をもとに、
早期の空室解消や長期入居の実現に向けて、特別な対応することもあります。

「遠方にお住まいの方は、室内の様子を動画で確認したいという要望がある」

先日、賃貸仲介会社を訪れた際に、
お客様からこの様なニーズがあると教えていただきました。

たしかに、大学入学や就職、転勤などで上京する方にとっては、
お部屋探しにあたって何度も東京の店舗に来店することは難しいはずです。

賃貸仲介会社の担当者も日々来店されたお客様の接客で忙しく、
物件に足を運んで、室内の様子を撮影、編集することは不可能です。

あらかじめ室内の動画が撮影してあったなら、
日本財託の物件を紹介してもらえる可能性も高くなります。

そこで、リノベーションやホームステージを行っている物件を中心に、
室内の動画を撮影することにしました。

玄関を入って、水回り設備や戸棚など、
実際に内見を行う際の導線通りに撮影していきます。
あとはオフィスに戻って、動画を３分以内にまとめて編集。

撮影・編集した動画は、賃貸仲介会社専用の物件サイトに掲載するとともに、
物件図面にもQRコードを掲載。

賃貸仲介会社の二次利用も可能としているので、
彼らが一般の物件ポータルサイトに掲載することもでき、
広く拡散効果も期待することができます。

いまではリノベーションやホームステージング物件を中心に、
毎月30本以上の動画を作成しています。

また、毎年１月から３月の繁忙期が終わると、
当社の管理物件に入居者を付けていただいたお礼と供に、感謝状を手渡しています。

「この感謝状を見れば、もっとお客様から信頼してもらえますね」

そう喜んでいただき、
店舗のカウンターに飾っていただけるケースも少なくありません。

さらに、最近の取り組みとして、
多くのお客様を紹介してくださった賃貸仲介会社には、
2週間に1回の頻度で、訪問しています。

社会人や学生、留学生などお部屋探しをしている層は様々で、
店舗によって得意としているお客様も違います。

そこで、各店舗の特性やエリアにあった物件情報を１０戸ほどピックアップ。
お客様が来店した際に、お勧めしてもらうようお願いしています。

さらに、最近リノベーションしたり、設備をリニューアルした物件、
そして、過去に入居者付けに苦戦した物件など、
担当者とコミュニケーションを取りながら、来店したお客様に説明する際の
アピールポイントを共有していきます。

また、いつ誰が、どの店舗に訪問し、どの担当者と会ったのか、
そしてどのような話をしたのか、訪問記録簿で管理。
関係係性が疎遠にならないよう、次に訪問するタイミングを考える目安としています。

こうした取り組みを実施することで、
申し込み数が前年と比べて、1.5倍になった賃貸仲介会社もあります。

私たちコンシェルジュが大切にしていることは、
賃貸仲介会社の担当者と率直に意見を言い合える関係です。

当社がお勧めした物件でも、室内設備のリニューアルや見せ方の改善点を
教えてもらうこともありますし、私たちも賃貸仲介会社に対して、
掲載している物件情報の追加や更新をお願いすることもあります。

こうした地道な取り組みの甲斐もあって、
先日ある店舗を訪問した際には、
「東京大学のキャンパス内にブースを出展しているから、
学生に向けて、２０戸程の物件情報を用意して欲しい」
と声をかけていただくことができました。

閑散期に突入しているこのいまこそ、
日頃の賃貸仲介会社との信頼関係が試される時期だと思っています。

時期を問わず、早期に空室を解消できるよう、
賃貸コンシェルジュとして、
これからも心のこもった対応を心がけていきたいと思います。

日本財託管理サービス　賃貸営業部　H・T

◆　スタッフプロフィール　◆

鹿児島鹿児島市出身の48歳。

賃貸営業部に所属し、空室物件の早期客付けのために最大の協力会社である賃貸仲介会社との信頼関係を作るべく、情報提供や訪問営業を行っています。

若さと健康維持の為、 スポーツジムに通い始めました。
まずは腹筋を割ることを目標に日々トレーニングに励んでいます。