2024年の繁忙期需要をつかむ!2つのバリューアップ戦略とは
2024/01/11
新年あけましておめでとうございます。
本年も読者の皆様の資産形成にお役に立つ情報を発信してまいります。
さて、年も明けまして賃貸市場はいよいよ繁忙期を迎えました。
コロナが5類に分類されてから、はじめて迎える繁忙期ということもあり、
所有する物件が空室の不動産投資家であれば、
この時期にぜひとも空室を解消したいとお考えでしょう。
とはいえ、他の投資家も同様に考えているので、
数ある競合物件の中から選んでもらうための工夫も重要です。
競合物件との差別化を図る代表的な施策といえば
『リノベーション』です。
部屋の広さに合わせて間取りを変更し、
時代に即した内装に変更することで部屋の価値を上げることができます。
ただ、確かにリノベーションは有効な手法ですが、
工事規模によっては大きな費用がかかるため、すべての投資家が採用できるわけではありません。
そのため、当社ではリノベーションだけでなく、
早期に空室解消するための様々な施策をご用意しております。
そこで、今回のコラムでは、空室を長引かせないための居室のバリューアップ戦略について
リノベーション施策とリノベーションを用いない2つの事例をご紹介します。
ひとつ目は、リノベーションを実施せずに
収益力をアップさせた事例をご紹介します。
ご紹介する物件は築40年、最寄駅から徒歩5分ほどで、
緩やかな上り坂の中腹に位置しています。
駅までの道のりや物件周辺には競合のワンルームマンションが多数あることもあって、
閑散期に退去が出ると、次の入居者が見つかるまでに時間を要してしまう立地でした。
そこでご提案したのが、
人気生活雑貨・家具ブランドの「無印良品」とのコラボレーションルームです。
同ブランドの生活用品・家具を室内に設置して、
差別化を図ります。
先方の担当者に実際に部屋を見てもらい、
予算を加味したうえで家具や小物をプロデュースいただきました。
1DKタイプの居室にはベッドやデスク、ラックや大型のクッションなどを設置。
また、キッチンの周りにも同ブランドのダイニングテーブルや食器棚を置きました。
家具や生活用品を同一ブランドで揃えたこともあり、部屋全体に統一感が生まれました。
さらに、幅広い層から支持される無駄な装飾のない雰囲気にスタイリッシュさを感じます。
設置費用は70万程でしたが、法人契約が決まり家賃は以前よりも
約2.3万円もアップさせることができました。
今回は1DKタイプの広めの居室でしたが、
部分的な家具の設置も相談可能なため、間取りや広さ、予算に合わせた展開も可能です。
次にご紹介する事例が居室の構造にあわせたリノベーション施策です。
物件は豊島区にある築30年ほどのマンションです
部屋は最上階でキッチンが半個室となっているものの、
居室はL字型で細長く、既成の家具や家電では居住スペースを圧迫する可能性がありました。
そこで居室の構造を活かしながら、
若者をターゲットとしたホテルライクな雰囲気へとリノベーションを実施。
壁にはテレビ台やワークスペース、小物置きなど、多用途に利用できるカウンターを設置。
L字型の奥のスペースは床を上げて、琉球畳風のタイルを敷き詰めたベッドスペースに変更。
天井とベッドスペースの下には間接照明をつけることで都会的な雰囲気を演出します。
また居室全体を木目の照明やアクセントクロスを実装しました。
居室に大きく手を加えているため、工事費はおよそ100万円となりましたが、
前の家賃と比べて2万円上げることができました。
さらに、前回募集時には2ヶ月ほどかかっていた募集期間も
完工後、1ヶ月ほどで申し込みをいただくことができました。
前述の家具付き物件と比較すると費用が高額に感じますが、
リノベーションのメリットのひとつに、
間取りに最適化された備え付けの設備を設置できるところがあります。
家具付き物件では、しばしば退去時に家具を持ち出してしまう入居者がいますが、
備え付けであればその心配はありません。
今回ご紹介した両事例ともに写真を見るだけで、
住み始めてからどのような生活を送れるかがイメージしやすいことも
本施策のメリットのひとつです。
コロナ禍を経験し、インターネットや部屋探しアプリ上で
希望物件を探す機会はますます増えています。
居室の写真が競合物件よりも魅力的に映れば内見につながり、
さらに内見に来てもらえればより生活感が感じられ、
成約へと近づくことになります。
当社では今回のご紹介した事例だけでなく、
数万円で実施できる3点式ユニットバスの簡易リノベーション『ユニDECO』や
居室の雰囲気をガラッと変える低額リノベーションの『リノッタ』など
様々なメニューを揃えております。
繁忙期のこの時期にお部屋のバリューアップの検討をされる場合は、
ぜひお気軽にご相談ください。
日本財託管理サービス ソリューション事業部 K・R
◆ スタッフプロフィール ◆
東京都八王子市出身の44歳。
ソリューション事業部として、賃貸経営の収益力を改善する設備投資や、
リノベーションなどの提案を行っている。
趣味は釣り。午前3時起床、雨風吹き荒れる中でも、釣りを楽しめるくらいには釣りバカ。