再開発は新たな段階に!エンターテイメント施設が創る新たな魅力とは?
2024/05/02
近年、エンターテイメント施設を中心とした街づくりが盛んになっています。
なかでも2023年3月に北海道の北広島市で開業した
「HOKKAIDO BALLPARK F VILLAGE」は特に大きな注目を集めました。
同施設は、北海道日本ハムファイターズの本拠地エスコンフィールドHOKKAIDOを
中心に、商業・アクティビティ・宿泊などの多様な施設が敷地内に集まっており、
天候を問わず一日中楽しむことができるようになっています。
一方、東京23区・横浜エリアの各所でも再開発が盛んに行われており、
エンターテイメント施設の建設も積極的に進められています。
こうした動きもあり、2023年度「世界の都市総合力ランキング」では、
東京が文化・交流分野で5位を獲得しました。
エンターテイメント施設の開業は国内外からの観光客の増加に寄与するだけでなく、
交通アクセスの向上など、都市の利便性にも影響を与えています。
そこで今回のコラムでは東京におけるエンターテイメント施設の開発に注目し、
その魅力と新たな交通アクセス網についてもご紹介します。
東京23区内で近頃開業した、または再開発計画が発表された
エンターテイメント施設の中で、特に注目を集めている3つをご紹介します。
・築地市場跡地
・ワーナー ブラザース スタジオツアー東京‐メイキング・オブ・ハリー・ポッター
・イマーシブフォート東京
それぞれの施設の特徴を見ていきましょう。
まずは「築地市場跡地」の再開発事業です。
先月、築地市場跡地の再開発が各メディアでも大きく取り上げられました。
2018年、83年間の歴史に幕を下ろした築地市場の跡地に建設が予定されているのは、
およそ5万人を収容する多目的スタジアム。
事業者に選定された企業グループには読売新聞社が入っていることから、
「読売ジャイアンツ」の本拠地の移転先候補とも言われています。
加えて商業施設やオフィス、ホテル、住居棟の建設なども予定しており、
新しい文化を創造・発信する拠点としての開発を目指します。
現在、築地場外市場で営業されている店舗のほとんどが夕方以降に店を閉めており、
再開発に伴って夜間も営業される店が増えることで、
街の賑わいだけでなく、経済活動の活性化も期待されています。
スポーツスタジアムを中心とした街づくりは、
HOKKAIDO BALLPARK F VILLAGEの成功があるだけに、
世界を代表する大都市「東京」でのスタジアムを中心とした再開発は注目を集めています。
また、2023年6月にはとしまえんの跡地に
「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京‐メイキング・オブ・ハリー・ポッター」
がオープンしました。
世界中で愛される映画「ハリー・ポッター」や「ファンタスティック・ビースト」などの
制作の裏側を体験できる人気施設です。
劇中に登場するホグワーツ城の上空を箒で飛び回ったり、
ホグワーツの肖像画になって好きなポーズで撮影したりと、
まるで自分が映画の世界に入りこんだかのように、様々な体験ができる点が
Z世代の心を惹きつけています。
2024年3月に世界初の完全没入体験型のテーマパークとして開業した
「イマ―シブフォート東京」もまた、ジェットコースターのような乗り物はありません。
入場者自身がその世界の登場人物・当事者として演出に巻き込まれ、
ストーリーが展開していきます。
そのため、どの登場人物に注目するのかによって、見られるストーリーも異なってきます。
こうした自分しか見ることのできない世界に「没入」できる点に
魅力を感じている来園者が多いのです。
こうした一連のエンターテイメント施設には、
各所から多くの人が集まるので、交通アクセスの改善も期待されており、
実際、新交通網の整備計画も立ち上がっています。
例えば、築地市場跡地では、
臨海地下鉄の新設や東京メトロ有楽町線の豊洲駅―住吉駅間の延伸のみならず、
バスや自動運転車が乗り入れる交通広場の整備も計画されています。
また、「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京‐メイキング・オブ・ハリー・ポッター」の最寄り駅の一つに都営大江戸線「豊島園」駅がありますが、
都営大江戸線は光が丘駅から練馬区大泉学園町方面に向かって約3.2km延伸し、
練馬区内に新たに3駅を設けることが計画されています。
都営大江戸線は最終的に埼玉県のJR武蔵野線「東所沢」駅まで
延伸することが計画されており、実現すれば利便性の高い強固な
鉄道ネットワークが誕生します。
東京は世界の大都市の中でも公共交通網が発達した都市として知られていますが、
練馬区や臨海エリアなどでは一部鉄道空白地帯が存在し、
アクセスの改善が求められていました。
今回の再開発は、こうした問題を改善する一歩となります。
都内に住む20代・30代のうち84.1%が、駅徒歩10分以内が住む上での許容範囲と
回答していることもあり、一連の再開発によって居住エリアの選択肢が
広がる可能性もあります。
エンターテインメント施設の増加と交通の利便性が向上することにより、
東京はさらに魅力的な都市へと発展していくでしょう。
都内最後の一等地の大型再開発ともいわれる「築地市場跡地」、
そして敷地面積が限られている屋内における体験型施設の成功は
エンターテイメント都市として大きく飛躍する東京の可能性を表しています。
ビジネスの街としての東京だけでなく、
エンターテイメント施設を中心とした再開発も活発な東京は、
さらに多くの人を集め、それが街の活性化、賃貸需要の高まりに繋がるはずです。
新たな魅力が生まれ、人の集まり続ける東京での不動産投資を
検討してみてはいかがでしょうか。
日本財託 インサイドセールス部カスタマーサクセス課 T・M
◆ スタッフプロフィール ◆
新卒2年目、大阪府八尾市出身。
オーナー様の経済的自由の実現に向けてご相談やお悩みをお伺いしながら、
資産形成のお手伝いを行っています。
最近、推しているアイドルの全国ツアーが決まりました。
5月は仕事とライブ遠征で充実したスケジュールになりそうです。