資産を築いても使えない!?将来も気兼ねなくお金を使うための準備とは

2024/08/08

「新NISAでお金を増やした後は、どのように使いますか?」

この質問に答えられない方が、意外と多いことをご存知でしょうか?

スタートから約半年が経過した新NISA制度。
若者を中心に口座開設数が増加しています。

ここ数日、歴史的な相場の急落が起こっていますが、
長期の視点で投資を考えるべき、慌てて売却してはいけないなど、
長期投資の考え方が根付いたことをうかがえる報道も目立っています。

弊社に不動産投資のご相談に来られるお客様のなかにも、
NISAを実践されている方は数多くいらっしゃいます。

なかでも、インデックスファンドの長期積み立て投資を行っている人が大半です。

家計における投資支出において、
どのような割合でNISAと不動産投資に資金を振り分けるべきか、
ご相談をいただくケースも増えています。

一方で、多くの方が想像できていないことが、
増やしたお金を将来的にどのように使うかという、いわゆる「ファイナンシャルゴール」です。

ただ単に、資産を積み立てていると、
資産運用の本来の目的を見失うことが多いのです。

そこで今回は、発足から半年が経過した新NISAの特徴をおさらいしつつ、
長期積立投資と不動産投資の特徴を最大限に活かした資産形成法について考えていきます。

そもそも投資手法は個人の経済状況やリスク許容度、
求めるファイナンシャルゴールによって変わります。

リスクをとって増やしていく方もいれば、
リスクを最小限に抑え、コツコツ増やしていく方もいらっしゃいます。

投資の始めやすさや難易度でも、投資手法には選択肢があり、
今年からスタートした新NISAは、その優遇条件から初心者に選ばれやすい投資手法です。

新NISAの主な特徴は、
非課税投資枠や非課税期間が従来の制度と比較して大幅に増加されている点です。

この新NISAを活用して積立投資を熱心に取り組まれている方は多いのですが、
冒頭にお伝えした通り、積立投資の辞め時や取り崩し方について、深く考えている方は多くはありません。

それは、積立投資の隠れたリスクに気づかないことが要因です。

積立投資の難しさは、積み立て途中ではなく、
むしろ積み立てた後の将来にあります。

せっかく長期間資産を積み上げたとしても、
最終的にはその資産を取り崩して生活をしていかなければなりません。

目減りしていく残高を目の当たりにすると、
多くの場合、お金を節約しようと必死になり、
精神衛生上、穏やかではない状況に陥ってしまいます。

「老後に備えて貯めた金融資産が、80歳を過ぎても
平均で1~2割しか減っていないことが内閣府の調査で判明」

これは先月末に紹介されていた日経新聞の記事の一節です。

この記事からも分かるように、どれだけ資産を増やしたとしても、
目減りしていく資産を目の前にしては「節約志向」に陥り、自由な生活を謳歌できないのです。

また、長期積立投資には別の落とし穴もあります。

私自身も投資信託の積立を長期で継続していますが、
増えていく残高を見ることが楽しくなり、
いつの間にか投資の目的が「積み立てること」になってしまっているのです。

投資の真の目的はお金を増やすことではなく、
増えたお金を有意義に使って人生をより豊かにすることにあります。

せっかく資産を増やしても将来的に気持ちよく使えなければ、
大事な資産は宝の持ち腐れとなってしまいます。

なかには「資産を増やせるだけ増やしたい」という目的をお持ちの方もいますが、
それこそ増やすことが目的となっている典型的な事例です。

「増やせるところまで増やす」ことを考えるのではなく、
考えるべきは「増やしてからどう使うか」。

そのためには投資から得られる利益を
気兼ねなく使える仕組みを上手に作る必要があります。

そして、その最適な仕組みが
「不動産投資による家賃収入」です。

家賃収入はその月のうちに使い切ってかまいません。
また来月には同じ額の家賃が入ってきますし、それによって不動産の資産価値が減少することもありません。

では不動産投資だけをやっていけば良いのかというとそうではなく、
おすすめは新NISAをはじめとした長期積立投資と組み合わせて行うことです。

サラリーマンという信用力を活かしながら不動産投資を実践しつつ、
非課税枠を最大限活用し資産を増やしていく手法です。

そして、タイミングを見て長期積立投資の利益を確定させ、
その利益を投資用不動産のローン返済や次の物件の購入資金として活かしていきます。

すると、毎月の増えた家賃収入によって日々の暮らしを楽にするばかりか、
サラリーマン収入とそん色ない月額収入まで達することも期待できるのです。

現に、当社のオーナー様でも所有不動産を長期で増やし、
サラリーマン収入と変わらない家賃収入を手にしている方もいます。

なかにはそのまま早期退職を決断する方もいます。

早期退職するためには、投資用不動産のローンを着実に減らし
手取りの家賃収入を増やしていくことが重要です。

ローンの返済は毎月の家賃収入とボーナスを活用して繰り上げ返済を行うことが一般的です。

繰り上げ返済を行えば、将来の支払利息を削減させることができますし、
返済額の分だけ純資産が拡大します。

利息の軽減効果を考えると、
繰り上げ返済は確定的な利益を生み出す手法といっても過言ではありません。

そうして地道に所有不動産の残債を減らしながら、
最後に新NISAで増やしたお金を活用してローンを完済するのです。

例えば、新NISAで月々3万円を20年間4%で運用できたなら、
720万円の投資原本に約370万円の利益で、合計で1,070万円ほどとなります。

この約1,000万円を繰り上げ返済に回せば、
ローンの完済や別の物件の追加購入資金とすることできます。

これにより、自身が描いた「ファイナンシャルゴール」を実現することができるわけです。

長期積立投資を実践しているのであれば、資産を増やすことたけに満足してはいけません。
大切なことは、現役時代に積み重ねてきた資産から生まれる収入をどのように使いたいのか、
あなたとそしてご家族の目的を明らかにすることです。

旅行や外食など、ご家族と豊かな時間を過ごすために使ったり、
あなた自身の趣味や健康、そして社会貢献活動に参加するなど、
こうした活動があなたの人生を豊かにし、生きがいとなるのです。

長期積立投資と不動産投資を効率よく組み合わせて、
将来の豊かな生活のための資産形成の仕組みを作ってみてはいかがでしょうか

日本財託 資産コンサルティング部 I・H

◆ スタッフプロフィール ◆
神奈川県横浜市出身の31歳。
コンサルタントとして、東京中古ワンルームマンションを軸にお客様の資産形成のお手伝いをしています。
現在4戸の収益不動産を所有する不動産投資家。
趣味は登山とウイスキー収集。自宅に眠る未開封のウイスキーは60本を超えました。

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