総務省は、9月16日の「敬老の日」に合わせて、
2023年の65歳以上の高齢者に関する統計を公表しました。

高齢者人口は前年比2万人増の3625万人で過去最高を更新。
高齢者の就業者数は2022年に比べて、2万人増加して914万人で、
20年連続の増加となりました。

全就業者数のなかで、働く高齢者の割合は13.5%、
就業者の7人に1人を高齢者が占めています。

多くの高齢者が働き続けることができるのは、
高齢者の働く環境・制度が整備されてきていること。
そして、健康寿命が年々伸びてきていることも要因です。

高齢者の就業に関する内外の環境が改善され、
長く働き続けることが当たり前の世の中になれば、
将来に向けた資産設計もまた再考する必要があります。

そこで今回のコラムでは、就業人生が長期化するなかで、
将来に向けた資産形成の考え方をお伝えいたします。

まずは、現在の高齢者の働き方について、見ていきましょう。

近年の高齢者の就業者数が増えている要因の一つは、
お伝えしたように高齢者が働く環境の整備が進んだことが挙げられます。

少子高齢化による人手不足や健康寿命の延伸を背景に、
政府や企業は法律や人事制度の改正を進めています。

2021年4月に、高齢者の雇用ルールを定める「高年齢者雇用安定法」が改正され、
「70歳までの就業機会の確保」が努力義務化されました。

2013年の改定で定められた65歳までの雇用確保を目的とする
「高年齢者雇用確保措置」については、2025年3月に経過措置が終了します。
これによって、今後は希望者全員を65歳まで継続雇用することが
企業に義務付けられます。

また給与面でも改善が進んでいます。

定年後の再雇用では、現役世代の6割ほどまで給与が下がってしまうこともありましたが、
人手不足からくる人員確保や技術の承継を目的にして、給与水準も上がってきています。

たとえば、カルビーは2024年4月から、管理職や高い技能を持つ社員は、
これまでの雇用上限年齢である65歳を超えて働き続けることができるようになりました。
さらに、7割程度だった給与も、現役時代と同等の水準を維持していく予定です。

ニトリは７月から、再雇用の年齢上限を65歳から70歳まで延長しました。
給与は現役時代の9割が最大で支払われます。

いまはまだ一部の企業が先行している状況ですが、昨今の人手不足を考えれば、
定年後であっても、経験やスキルを有する社員の給与水準は
改善されることが考えられます。

給与水準が大きく目減りすることもなく、
また、長く働き続けやすい環境が整ってきたということは、
将来のための資産形成の計画もまた再検討する必要があります。

50歳を超えている方のなかには、定年までの時間の少なさを理由にして、
どこか消極的になられていた方もいたかもしれません。

しかし、給与が安定して投資資金が確保でき、長く働き続ける時代が
もうそこまで来ているのであれば、投資に対する姿勢を再考するにはよい機会です。

ただ、これまでと違って、資産形成にかけられる時間が増えたからと言って、
景気に左右されやすい金融資産だけで運用することはおすすめできません。

いざ資産を取り崩して生活のために利用しようと思ったときに、
大きく株価が下落していることも考えられるからです。

この点、不動産投資であれば、家賃収入は景気の変動を受けづらく、
計画的に資産形成を行うことが可能です。

実際、当社の提携金融機関を利用して55歳で不動産投資を始められ、
将来のための資産形成を始めた方もいらっしゃいます。
この方の借入期間は84歳までの29年間で、給与収入を利用して繰り上げ返済を進め、
できるだけ早いローンの完済を目指されています。

さらに、最近では年齢や収入といった個人の属性だけでなく、
完済済みの不動産を担保として活用したり、自己資金を多めに入れることで、
ローンを利用できる商品も出てきています。

当社で不動産投資を始められた方の多くが
「もっと早く不動産投資をはじめればよかった」とおっしゃいます。

たしかに時間が資産形成の味方となるため、
早く始めたほうが資産形成に有利であることは間違いありません。
ただ、いまこの瞬間が最も若く、何かを始めるにあたって遅すぎるということはありません。
それは不動産投資でも同様です。

就業環境が整えられ資産形成に使える時間が長くなるだけでなく、
利用できる金融機関の幅も広がっています。

実際、昨年一年間に当社で不動産投資を始められた方のうち、
約３割が50代以上の方々です。

ぜひこの機会にご自身の投資プランを再度検討されてみてはいかがでしょうか。

日本財託　インサイドセールス部カスタマーサクセス課　Y・H

◆　スタッフプロフィール　◆
兵庫県芦屋市出身の24歳。
オーナー様の経済的自由の実現に向けて、メールやお電話で情報配信をしています。

先日後輩に、横浜市野毛エリアの居酒屋さんを教えてもらいました。
安くておいしく、お昼から営業しているお店が多いです。
昼飲みの楽しさに気づき、はまってしまいそうです。