ご家族と協力して入居者の再起をお手伝い!半年間に及ぶ入居者サポートの事例

2024/10/03

10月に入り、季節は徐々に秋の気配を感じ始めました。

ただ9月18日には、1875年の統計開始以来、
最も遅い猛暑日を東京で観測したように、
列島は今年も厳しい暑さに見舞われました。

このような気候が続くときに一層の注意が必要なのが、
入居者の生活サポートです。

例えば高齢者であれば、
気候の変化で体調を崩している方もいるかもしれません。

また身体的な不調だけでなく、ここ数年で増加しているのが『心の病』です。

上京して間もない若者のなかには、
慣れない環境での生活に心のバランスを崩される方もいらっしゃいます。

このような場合、事前にトラブルの兆候が見られるケースもあります。
それらを見落としてしまうと、入居者の心身の健康を害し、
万が一の状況に陥ってしまう可能性もあるのです。

こうした事態を引き起こさないためには、
賃貸管理会社として、入居者に寄り添った対応が必要となります。

今回のコラムでは、ある入居者との半年にわたるコミュニケーションを通して、
生活の再建への第一歩進んだ取り組みをご紹介します。

20代後半の女性Aさんは
昨年9月に当社の管理物件へ入居されました。

入居後、半年間はトラブルもなく、
家賃も毎月の期日には問題なく引き落とされていました。

しかし、突如3月から家賃の引き落としができなくなってしまったのです。

急ぎAさんにお電話を差し上げたものの、
Aさんは電話に出られず、折り返しの連絡もありません。

万が一のことも考え、緊急連絡先となっていたお父様にご連絡しました。

「私からも連絡してみます」

お父様からもAさんにご連絡してもらうことになりましたが、
それでも連絡がつかなかったのです。

現地へ急行し、インターフォンを何度も鳴らしましたが、反応はありません。
そこで、訪問した趣旨を記載した手紙を挟んで一晩様子を見ることにしたのです。

翌日、再度訪問をしてみると、手紙はそのままの状態でした。
家に帰っていないのか、それとも自宅から一歩も外に出ていないのか。

友人宅から職場に向かっていることも考えられるため、
Aさんの勤務先へご連絡してみました。

そこで、Aさんは『心身の不調で休職中』という事実が判明したのです。
しかも、Aさんはもう1カ月も会社を休んでいるとのこと。

お父様に報告するため連絡すると、Aさんが療養中であることは初耳のようでした。
そこで、お父様にも上京していただき、一緒に安否確認を実施することにしたのです。

訪問当日、お父様と現地で合流し、
警察と消防の立ち合いのもと部屋に入りました。

居室に足を踏み入れ、目に入ったのは、
ベッドの上の掛け布団が不自然に膨れ上がっていた様子でした。

掛布団に頭までくるまっているようで
こちらの問いかけに対して応答せず、顔を出そうとはしませんでした。
ひとまず安否が確認できたこともあり、お父様に任せてその場を離れることにしました。

その後、お父様からご連絡があり、
滞納分とその後の家賃についてはお父様が負担していくことを約束してくださいました。

言葉通り、4月、5月と問題なく入金を確認。
Aさん自身も6月に仕事に復帰されたことも報告をいただき、
ひと安心することができたのです。

しかし、7月になると再び滞納が発生しました。

Aさんと連絡が取れなかったこともあり、お父様に改めてご連絡。

お父様からの連絡にも応答がなかったため、
Aさんのマンションへ訪問をすることにしました。

インターフォンに反応がなかったため手紙を残しましたが、
翌日には手紙がなくなっていました。

そこで少し様子を見ることにしたのですが、
残念ながら、その後も入金は確認できなかったのです。

後日、Aさんのもとへ再訪問、
水道メーターを確認すると使用の形跡がありません。

万が一の事態が頭をよぎり、すぐにお父様に連絡を差し上げ、
警察、消防とともに安否確認をすることにしました。

中に入ると、そこにはベッドに横たわるAさんがいました。

警察官の声かけに反応はありませんでしたが、
健康に支障はないと判断され、その旨をお父様にご報告。

今回は2度目ということもあり、お父様は長期休暇を取って再度上京し、
しばらくAさんの様子を見ることになりました。

数日後、お父様が上京され、Aさん宅を一緒に訪問します。

ただ、そのわずかの数日の間で、これまでにはない変化が見られたのです。
お父様と一緒に部屋のドアを開けると、玄関と廊下にはゴミが散乱。
これまでとは明らかに様子が異なります。

急いで居室へと向かうと、Aさんは茫然自失の状況でベッドに横たわり、天井を見つめています。
明らかに症状が悪化していることが見て取れます。
こちらの声掛けにもまったく反応がなかったのです。

声掛けを続けていると、Aさんとも意思の疎通が取れるようになり、
しばらくお父様と会話を続けていました。

また、室内に散乱したゴミは真夏ということもあり、
そのままの状況は見過ごせず、お父様とともに片づけを行います。

最初は「困ったね」と笑いながら片づけをしていたお父様でしたが、
表情はこわばり明らかに作り笑いであることがわかります。
娘の先行きを考えたのか、いつしか作り笑いも消え、暗い表情へと変わっていきました。

その気持ちを考えるといたたまれず、
お父様の気持ちに寄り添いながら取り留めのない会話を続け、清掃を進めました。

最終的に『このままAさんを1人にしては危ない』という結論に至り、
ご実家へと連れて帰ることを決意されました。

その後、解約の件で一度だけAさんから電話がありましたが、
普通に会話ができたことに安堵しました。

残置物もすべてお父様が撤去し、数日後には部屋はきれいになっていました。

今回はご家族と連携して対応することができましたが、
もし、最初の滞納時の対応が遅かったり、なにも対応していなかったら、
Aさんの身に何が起こったかわかりません。

だからこそ、入居者の小さな異変も見逃さず、早期に対応する姿勢が大切です。

コロナ禍を経て、心の病気にかかる方が増えているといった報道も目にします。

変化の多い時代だからこそ、これからも入居者の小さなアラートをキャッチアップし、
生活の再建に踏み出すためのお手伝いをしていきたいと思います。

日本財託管理サービス 債権管理部 B・Y

◆ スタッフプロフィール ◆
神奈川県横須賀市出身の48歳。
債権管理部にて、滞納家賃の回収や高齢の入居者様の対応などを行っています。
義理の両親と義理の姉夫婦とともに、仙台へ旅行に行きました。
毎回、その土地のものづくり体験に参加をするのですが、今回はこけしづくりにチャレンジしました。

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