1994年以来の家賃の上昇幅!インフレに強い不動産投資が実証された!?

2024/12/26

2024年も残すところあとわずか。
本年も当社のメルマガをご愛読いただき、誠にありがとうございました。

今年を振り返ると、私たちの生活や経済に大きな影響を与えた出来事が数多くありました。
そのなかでも注目を集めたひとつが「インフレ」。
多くの人がその影響を実感したのではないでしょうか。

そんな中、受給額がほぼ横ばいで推移しているのが「年金」です。
インフレにより現金の実質的な価値が下がるなか、
年金受給者の生活環境は厳しくなっています。

これは年金の支給額がインフレと連動していないことが原因で、
2025年も引き続きインフレが進行するようであれば、
さらに生活が苦しくなることが予想されます。

だからこそ、将来の老後の生活に備えるうえでは、
単に資産を増やすだけでなく、
資産を守る「インフレ対策」の視点が欠かせなくなっているのです。

そこで今回のコラムでは、年金受給者を取り巻く問題を踏まえ、
インフレ対策として注目を集める不動産投資について解説します。

まずは年金世代を取り巻く現状について確認していきましょう。

老後の収入の柱とも言える「年金」ですが
そもそもなぜ給付額は増えていかないのでしょうか。

その理由は、2004年に行われた年金制度改正によって新設された
「マクロ経済スライド」と呼ばれる制度にあります。
これは物価や賃金が上昇しても、年金給付額の増加率を抑えるという仕組みです。

この制度によって、2024年は名目賃金変動率が3.1%だったところ、
マイナス0.4%の調整が入り、
年金額改定率は昨年対比で+2.7%という結果となりました。

年金財政の安定性を保ち、将来世代にも年金を支給できるようにするための施策ではありますが、
仮に、今後もインフレが続くとなると、年金だけに頼った生活は苦しくなってくるはずです。

そのため、インフレを考慮した将来に対する準備が
今後ますます必要となってきているのです。

インフレに強い資産のひとつが不動産です。
インフレと連動して、賃料や物件価値がともに上昇する可能性が高くなるからです。

実際、2024年11月における、一般的な賃貸住宅の家賃を示す「民営家賃」は、
前年同月比で0.9%プラスとなり、
これは1994年11月以来の高い上げ幅となりました。

当社の管理させて頂いている物件の多くでも賃料が増額傾向にあります。
東京23区内のワンルームマンションの平均月額成約賃料を
昨年と比較してみます。

2023年の平均成約賃料はひと月あたり7万8,761円、
平米あたりの成約賃料は3,849円でした。

一方、2024年の平均成約賃料はひと月あたり8万513円、
平米あたりの成約賃料は3,918円となっており、
平米あたり69円の増額、昨年から1.8%の上昇です。

築年数別に平米あたりの家賃上昇率と増加額をみると、
2010年以降に建てられた物件では、上昇率が3.97%(+161円)と最も高く、
2000年代の物件が1.93%(+78円)と続きます。

また、不動産の経年年数に伴い、
賃料も下落すると思われる方もいるかもしれませんが、
こうした物件も家賃は増加しています。
1989年~1994年までに分譲されたいわゆるバブル期の物件で
平均成約賃料は前年同月比916円の増加、
平米当たりの成約賃料では1.4%増の41.3円増加しています。

これまで、日本では長くデフレが続いたため、
インフレに強いとされてきた不動産投資の効果を
実証する機会は多くはありませんでした。

ただ、こうして日本経済がインフレ基調に転じ、
不動産投資はインフレ状況下においても賃料が連動して動くことが
改めて証明されました。

また、家賃の上昇は新しく入居者が決まるときだけではありません。
当社では更新時にも、積極的に家賃の値上げ交渉を行っており、
およそ8割のケースで賃料交渉に成功しています。

インフレがいつまで続くかどうかはわかりませんが、
これまでのようにデフレ一辺倒の世の中ではないことは確かでしょう。
だからこそ、将来の老後生活を見据えた場合、
インフレ対策をしっかりと考慮しておくことが大切になります。

特に、預貯金だけで将来に備えている場合、
インフレの影響は非常に大きなものになります。

預金金利がようやく動き出したとはいえ、
大手都市銀行の1年もの定期預金の金利は0.2%未満ですから、
物価上昇には追い付いていません。
そのため、実質的なお金の価値が目減りしてしまっているのです。

その点、不動産投資であれば、インフレ下においても家賃は連動しているので、
収益源として自身の将来の生活費に充てることが期待できます。

年金に頼ることが難しいとされる将来の生活を見据え、
豊かな老後を過ごすためにも、
インフレ対策としての不動産投資も検討されてみてはいかがでしょうか。

日本財託 マーケティング部セールスプロモーション課 M・D

◆ スタッフプロフィール ◆
京都府宇治市出身の30歳。
セミナーの運営やメールマガジンの執筆、広報活動を通じて、
東京・中古・ワンルームの魅力を多くのお客様にお伝えしています。

年末年始は毎年帰省し、京都で年越しをしています。
学生の頃は、友人らとともに『八坂神社』で新年を迎えていたのですが、
ここ数年は年を越す前に寝てしまうことが多くなりました。
やはり正月は家でゆっくり過ごすのが一番ですね。

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