年間を通じて入居率99%以上!高い入居率を実現した仲介ネットワーク強化の取り組み
2025/01/30
先日、2024年通期の「ワンルームマンション賃貸実績レポート」を公開しました。
2024年通年(2024年1月~12月期) 賃貸実績レポート
賃貸実績レポートは、当社が管理するワンルームマンションの
空室期間や成約賃料をエリア別、物件の築年数別にまとめたデータです。
2024年通期のワンルームマンションの賃貸契約の総数は5,800件。
うち東京23区内における「解約日から賃料発生までの平均日数」は27.9日で、
前年同期比5.9日の短縮となりました。
さらに、12月末時点の入居率は99.62%で、
年間通して全ての月で、99%以上の入居率を維持することができました。
この高い入居率の要因として、賃貸市況の好調さに加え、
空室の早期解消に向けた長期的な取り組みが挙げられます。
そこで今回のコラムでは、
空室を早期解消に導いた仲介ネットワーク強化の取り組みをご紹介。
年間を通じて99%以上の入居率を維持できた背景をお伝えします。
空室の早期解消を実現するために、当社では昨年1年間を通して、
賃貸仲介会社から送客をいただく仕組みの改善と構築に取り組んできました。
実施した取り組みは次の3つです。
1つ目は、ポイント会員の増加施策です。
ポイント会員制度とは、入居希望者を送客していただいた賃貸仲介会社に対して
ポイントを付与する当社独自のインセンティブ施策です。
ポイントは商品券に交換でき、 貯めるほど大きな特典を得られます。
この仕組みが働くことで、他社が管理する物件と比べて、
当社の管理物件に優先して入居希望者を送客いただけるのです。
昨年、このポイント会員を増やす取り組みを重点的に行ってきました。
実施したのは、「有効申込率」の向上です。
ポイント会員になるために、
仲介担当者はポイント会員への入会の申込をした後、
必要な資料と電子契約書に捺印することが必要です。
しかし、申込者が電子契約書のメールに気づかなかったり、
送付資料に不備があった場合、再提出をいただけなかったりすることがあるため、
有効な申込は全体の60%程度に留まっていました。
そこで2023年10月より、有効申込率を向上させる取り組みを開始。
メールでの連絡が取れなくなった新規申込者に対して、
チャットやお電話でのリマインドも併せて行いました。
特に、ポイントの進呈条件を満たしているにも関わらず契約が完了していない方は、
見込みが高いと判断し、優先してご案内を差し上げました。
その結果、取り組みを開始した2023年10月~2024年9月の間で、
有効申込率は72.1%を記録。
前年の62.0%から10.1ポイント向上し、
新規ポイント会員数も、168名から235名に増えました。
さらに、ポイント会員からの送客数も増加。
2023年10月~2024年9月において、3,887名を送客いただき、
前年の3,672名から215名の増加となりました。
また、全契約数に占めるポイント会員経由の契約割合は、59.8%を達成し、
前年から2.3ポイント向上しています。
ポイント会員経由の契約割合は、
10月以降60%以上で推移しており、この繁忙期はさらなる送客数の増加を見込んでいます。
2つ目の取り組みは、新たなインセンティブ制度の設計です。
多くの賃貸仲介会社でポイント制度をご利用いただいておりますが、
なかには社内規定により制度を活用できない場合がありました。
そこで送客数の向上を狙い、ポイント制度を活用できない仲介会社に向けて、
規定に沿う形で専用のインセンティブ制度を設計。8月から運用を開始しました。
その結果、取り組みを実施した会社の成約数が伸張。
前年と比較して30%以上、成約数が伸びました。
3つ目の取り組みは、主要仲介会社への専属担当者の設置です。
当社では賃貸仲介会社から契約に関するご相談をいただく際、
募集チーム全体に通じる固定電話にご連絡をいただくケースがほとんどです。
もちろんお電話いただいた際は、応答者が迅速に対応いたしますが、
各仲介担当者と密にコミュニケーションを取ることは困難でした。
そこで、主要仲介会社との関係性を強化し、送客増加を図るため、
直近で成約数が伸長している仲介会社をピックアップ。
専属担当者を設置し、連絡先を交換した仲介担当者とは、
直接やり取りを行うようにしました。
この取り組みによって、仲介会社との情報連携が強化され、
必要書類の問い合わせやお客様の属性相談など、交渉事がある際に、
専属担当にご連絡をいただくことで、信頼関係を築くことができたのです。
なかでも、特に送客数を伸長させることができた仲介会社がA社です。
A社には、2024年5月から専属担当を設置。
これまでも、各担当者が定期的に仲介会社への訪問を行ってきましたが、
専属担当者は顔を覚えてもらうまでの間、週に1回訪問を行い、連絡先を交換しました。
また、細かい条件の変更や入居者の要望に応えられるかの確認などを
迅速に行うことで、仲介会社との信頼関係向上に努めました。
「いつも迅速な交渉、ありがとうございます」
「親身に相談に乗ってくれるから、優先して紹介しているよ」
仲介会社の担当者からは、このようなお声をいただき、
良好な関係構築ができていることを実感しています。
こうした取り組みの結果、
2024年5月~12月におけるA社からの送客数は、151件を記録。
前年同期比の87件から、約74%増加しています。
また、昨年11月に行ったA社との懇親会をきっかけに、さらに同社内での認知度が向上。新しい仲介担当者との関係性も生まれており、
今後も送客数が増加していくことを見込んでいます。
今回ご紹介した取り組みは賃貸仲介会社とのネットワークの強化ですが、
当社では、上記以外の部分でも、毎年改善を繰り返すことで、
1日でも早く空室を埋められる仕組みを構築しています。
今年も現行の仕組みをさらに改善させる点がないか検討し、
必要に応じて見直しを行いながら、早期の空室解消に尽力いたします。
日本財託管理サービス 賃貸営業部 W・S
◆ スタッフプロフィール ◆
千葉県我孫子市出身の23歳。
賃貸営業部に所属し、空室物件の早期客付けのために、
賃貸仲介会社への情報提供や訪問営業を行っています。
最近、大好きな宇多田ヒカルのライブに初めていきました。
透き通るような歌声を直接聞き、涙が出そうになりました。