4,828箇所のバス停を活用!都心の駅近+バス近立地の圧倒的利便性

2017/08/03

東京の鉄道網は、世界トップクラスに

充実していると言われます。
 
都心ではほとんどの場所が、
駅から徒歩圏内で移動することができます。
 
ただ、東京の交通を支えているのは、
鉄道だけではありません。
 
都心を覆うもう一つの『網の目』があります。
 
それがバスです。
 
先月の日経MJによれば、
このところバスで通勤する人が増えているといいます。
 
長年、都市部においては
バス利用者の減少が続いていました。
 
ところが、都営バスの1日平均乗車人員数は、
直近5年だけを見れば7.6%増加しています。
 
通勤時間帯に電車と同じくらいの頻度で、
運行するバス路線もあるほどです。
 
また、乗り換え時間を考えれば、電車を乗り継ぐよりも、
バスを利用した方が早い場合もあります。
 
こういった点が評価され、
職住近接の流れで都会に暮らす若い世代を中心に、
バスが見直されてきているのです。
 
電車にあわせてバスも利用できる東京は、
圧倒的な交通利便性を誇っています。
 
そこで今回のコラムでは、
通勤に使えるバスから都心の利便性を、
あらためて見ていきたいと思います。
 
 
鉄道の影で隠れがちですが、
東京は全国屈指のバス密集地帯でもあります。
 
東京23区内には、
4,828箇所のバス停があり、
幹線道路には必ずと言ってよいほど、
バス路線があります。
 
平均すれば、1平方キロメートルあたり、
約8箇所のバス停が存在しています。

5分も歩けば、
必ずどこかのバス停にたどり着く計算となります。
 
大阪や名古屋といった他の大都市でも、
1平方キロメートルあたりのバス停数は、
5箇所程度です。
 
また、地方都市のバス停は、
鉄道の駅から遠く不便な郊外エリアと
街の中心部をつなぐ目的の路線が中心です。
 
それに対して、都心のバス路線は、
ただでさえ緻密な鉄道ネットワークの
隙間を埋めるように接続されているのが特長です。
 
 
さらに、都心への通勤という観点では、
驚くほどの本数が運行している路線もあります。
 
たとえば、三軒茶屋駅から国道246号を進み、
渋谷駅までを結ぶバス便です。
 
併走する東急田園都市線の朝8時台における
電車の運行本数は26本。
 
およそ3分に1本のペースです。
 
一方、バスは50本も走っています。
なんとほぼ1分間隔でバスがやってくるのです。
 
東急田園都市線といえば、
首都圏屈指の混雑路線です。
 
乗車時間は渋谷まで5分ですが、
しばしば遅延する上、渋谷駅では地上に出るまで
地下3階の深いホームから登ってこなければいけません。
 
一方、バスは15分ほどかかりますが、
座れることもある程度の混雑です。
 
また、バス停は地上にあるため、
上下移動に時間を割かれることもありません。
 
このほかにも、新橋から虎ノ門、霞が関、赤坂、六本木など
ビジネス街を経由し渋谷までを結ぶ路線も、
終日にわたり2~4分で運行しています。
 
電車と同じくらいの頻度で、
ターミナル駅間をショートカットするように、
山手線の内側を走るバス路線はこの他にもあります。
 
 
また、バスをうまく活用すれば、
鉄道を乗り継ぐよりも早く目的地にたどり着ける
場合もあります。
 
たとえば、前述の六本木から渋谷を結ぶルートです。
 
六本木周辺には日比谷線、大江戸線、千代田線と
3本の地下鉄路線が走っています。
 
しかし、六本木から渋谷まで直通する路線はないため、
乗り換えを余儀なくされます。
 
実は、六本木から渋谷までは、
六本木通りを進めば、わずか3kmの距離、
バスに乗れば15分余りです。
 
また、同様に直通する地下鉄路線がない、
勝どき駅―東京駅間もその一つです。
 
加えて、勝どき駅周辺は人口増とオフィス開発が進み、
通勤時は駅の混雑が慢性化しています。
 
バスであれば、平日朝はほぼ2分間隔で運行され、
15分もあれば丸の内に到着できます。
 
 
当社管理物件でも、鉄道へのアクセスに加え、
このようなバスの利便性が
賃貸契約につながっている事例もあります。
 
ある物件は駅徒歩12分と少し駅から離れていますが、
常に満室で、女性にも人気の物件です。

人気の理由は、すぐ近くにオフィスがあるからでも、
大学があるからでもありません。
 
マンションの玄関からわずか徒歩20秒の距離に
バス停があるのです。
 
しかも新宿駅、渋谷駅双方への路線が通っています。

新宿までは15分程度、渋谷駅へも20分弱で到着し、
通勤時間帯は5分も待てば次のバスが来ます。
 
早起きが苦手な方でも安心して住めそうな
物件ですよね。
 
 
職住近接と呼ばれるライフスタイルを
志向する人たちも増えています。
 
都心に住みたい人にとって、職場へはバスで向かい、
買い物やレジャーには地下鉄を利用できるという
両方の選択肢がある物件はたしかに魅力的です。
 
 
今後、東京五輪に向けて、都心と湾岸地域を
バスで結ぶ計画も予定されています。
 
BRT(バス・ラピット・トランジット)と呼ばれる
大人数が載れる連結バスの路線が開通すれば、
さらに都心のバス網は充実していくことでしょう。
 
駅からの徒歩分数が重要なことは、
今後も変わりませんが、
あわせてこれだけ気軽にバスを使える利便性があるのは、
東京だけです。
 
「バスしか使えない」と
「バスもいつでも使える」には雲泥の差があります。
 
東京ではさまざまな鉄道の新路線も計画されています。
 
圧倒的な交通の利便性がある東京には、
今後も豊富な賃貸需要が集まると予想されます。
 
オリンピック、またその後の将来に向けて、
交通の観点からも東京の魅力は、
さらに高まっていくことでしょう。
 
 
日本財託 マーケティング部 横尾 幸則(よこおゆきのり)
 
◆ スタッフプロフィール ◆
  
埼玉県大宮市出身の29歳。
 
マーケティング部で、セミナーやHPの運営、
メールマガジンの執筆や広報活動を通じて
東京・中古・ワンルームの魅力を多くのお客様に伝える。
 
かつては池袋発の深夜バスによくお世話になっていた。
路線バスは最近よく使うようになったが、
夜行バスはトラウマがあるので、遠出は新幹線派。

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