価格差なんと1000万円超!23区投資マンションデータが示す中古の優位性
2018/08/30
サラリーマンがマンション投資を始めるなら、
新築に比べて割安で収益性に勝る、中古物件を選ぶべき。
これが28年間、不動産投資に携わってきた
私たちの結論です。
中古の優位性は様々なデータからも、
明らかになっています。
今月、不動産データを取り扱う不動産経済研究所が、
東京23区内の投資用マンションの
最新販売実績データを公表しました。
そこで、今回のコラムでは、
昨年新築分譲されたマンションの数値と
そして当社の販売した中古マンションの数値を比較しつつ、
中古物件をマンション投資の対象として
選ぶべき理由をあらためてご紹介します。
不動産経済研究所が発表した
『首都圏投資用マンション市場動向』によれば、
昨年は東京23区のうち17区で
4,042戸の投資用マンションが新築分譲されました。
これらの区に所在し、当社が2017年に販売した
築10年未満の築年が比較的浅い中古ワンルームマンションと、
比較を行いました。
まずは販売価格を見てみます。
新築の平均価格は、最も高いエリアが港区の4290万円、
最も低いエリアが足立区の2117万円でした。
平均額は3023万円です。
一方で、築10年未満の築浅中古ワンルームでは、
平均価格が1,977万円でした。
平均価格差は1,046万円にもなります。
つまり、築浅の中古ワンルームは、
同エリアの新築ワンルームの6割~7割程度の価格で
購入できるということです。
たとえば新宿区では、
新築価格が3,486万円で、
築浅中古が2,379万円です。
1,100万円以上の差があり、
3割も安く購入できることになります。
この新築と築浅中古の価格差は、
マンションが老朽化して価値が落ちたことによる
ものではありません。
販売価格に上乗せされている
「新築プレミアム」が剥がれ落ちるからです。
新築プレミアムの内訳は、ディベロッパーや販売会社の
宣伝広告費や人件費、そして利益です。
あなたが目にするフルカラーの綺麗なパンフレットやチラシ、
物件専用のウェブページなどの費用は、
販売価格に上乗せされているわけです。
新築と築浅中古の価格差が拡がるもう一つの理由が、
1戸のあたり専有面積の違いにもあります。
新築の平均平米単価は111.2万円で、
築浅中古では87.4万円でした。
新築と築浅中古で21%の違いがあります。
平米単価の差額は、2割程度で収まっていますが、
販売価格では差が約3割にまで広がるのは、
専有面積の違いからです。
新築の平均面積は27.19平米ですが、
築浅中古では21.88平米と、
5.31平米もの違いがあります。
この背景にあるのは、ワンルームマンション開発規制条例です。
住環境の向上や定住の拡大を目的に、
23区すべての区でワンルームの開発には、
条例や建築指導要綱という形で規制がかかっています。
この規制は、この15年ほどで、
年々強化されてきました。
たとえば渋谷区では2013年以降、
28平米未満のワンルームは建設できなくなりました。
多くの区では最低専有面積が、
25平米以上と定められています。
1棟の中に一定割合でファミリータイプの部屋を
含めなければならないという区もあります。
当然、新築分譲される戸あたりの面積は大きくなり、
販売価格が上振れする要因となるのです。
これらを踏まえて、
マンション投資に中古を選ぶべき理由を3つに整理しました。
まずは何よりも、中古は新築に比べて
収益性が高いことです。
前述のとおり、新築と築浅中古では、
平米単価で2割、販売価格では3割もの
価格差があります。
価格は手ごろな一方で、
家賃は新築物件も築浅中古物件もほとんどかわりません。
都心のマンションなら、築10年を経過しても、
家賃価格帯が1割程度の下落に収まることは、
先日のメールマガジンでもご紹介しました。
<新築マンションの家賃は10年後どうなった?最新データで分かる家賃収入の安定性>
http://www.nihonzaitaku.co.jp/mailmag/category03/post-451.html
今回のレポートでは、新築の利回りは集計されていませんが、
当社が販売した築浅中古物件の
手取り利回りは4.35%でした。
家賃収入から建物管理費と修繕積立金分担金、
管理代行手数料までを差し引いても、
都心の物件で4%以上の利回りが十分に取れます。
二つ目は分散投資がしやすいことです。
価格が手頃であれば、
同じ額の借入を利用して購入する場合でも、
複数の物件を持つことが可能です。
購入する物件の立地や築年数を分散することで、
空室リスクを抑えられます。
エアコンや給湯器といった設備交換の時期も
集中させずに済むので、
より安定して収益をあげることができます。
三つ目は、資産価値が目減りしにくいことです。
前述の通り、新築分譲価格には、
新築プレミアムが上乗せされています。
一方、中古物件の価格は、
流通市場での需要と供給のバランスによって決まります。
購入時の価格は需給関係で決まっているため、
売るときも大きな落差は出にくくなります。
もちろん、しっかり管理が行き届いて
収益を生み出し続けていることは大前提です。
ワンルーム開発規制条例で新規の供給が制限されているため、
専有面積が25平米未満の築浅中古は、
今後、希少性が高まることが想定されます。
人気が高まれば、資産価値も目減りしづらく、
手堅い賃貸需要が見込まれます。
この数年、不動産投資熱が高まっているとはいえ、
利回りが取れる、質の高い中古ワンルームは
まだまだ十分市場に流通しています。
築浅だけではなく、より価格が手ごろな
バブル期に分譲された中古ワンルームも
取り扱っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。
日本財託 マーケティング部セールスプロモーション課
横尾 幸則(よこおゆきのり)
◆ スタッフプロフィール ◆
埼玉県大宮市出身の30歳。
マーケティング部セールスプロモーション課で、
セミナーやHPの運営、 メールマガジンの執筆や広報活動を通じて
東京・中古・ワンルームの魅力を多くのお客様に伝える。
新居の前の狭い道が神社の参道だったらしく、
先日のお祭りの日には出店が立ち並び、
とんでもない数の人が押し寄せてビックリでした。