ITは入居者募集の現場をどう変えたのか?ITを駆使した繁忙期の業務効率化
2019/04/11
今週の週刊東洋経済のテーマは、
『AI時代に食える仕事 食えない仕事』でした。
AIを活用し、定型業務を自動化することで、
業務改善を図ることがトレンドとなってきています。
当社の賃貸営業部でも、
昨年10月から賃貸仲介会社との連携を強化するため
仲介会社専用のWebサイトをリニューアルいたしました。
主なリニューアルのポイントは次の4つです。
1.オンラインによる入居申し込み
2.物件ごとの申し込みや審査状況の進捗確認
3.図面アップロードの時間短縮
4.内見のWeb予約
これらの機能を活かし、
空室の早期解消と入居率99.97%を
達成することができました。
今回のコラムでは、Webサイトリニューアル後に、
はじめて迎えた繁忙期で、
どのように機能が活用され、空室の解消につながったのか、
入居者募集の取り組みについてお伝えします。
3月の賃貸借契約の件数は769件でした。
これは前年比118件増で、過去最多の契約数になります。
1日あたりおよそ25件の契約をしている計算です。
これまで申し込みがあった際には、
賃貸仲介会社から、入居申込書や身分証明書などの
大量のFAXが送られてきました。
通常、申し込みから契約までに
紙の資料は20枚ほど出力します。
769件の契約をこなすためには、
約15,380枚もの紙を出力する必要があるのです。
文字の識別が不鮮明なFAX用紙があれば、
再送してもらう必要や対面で受領せざるを得ないものもあります。
しかし、昨年10月からリニューアルした
仲介会社向けのWebサイトでは、
申し込みから契約までオンライン上で完結できることから
FAXを受信し、出力する必要がなくなりました。
その結果、およそ12,000枚もの紙の束は
オフィスからなくなり、手続きの煩雑さが一変したのです。
また、物件ごとの申し込みや審査状況の進捗確認、
身分証明書といった書類のアップロードとダウンロードが
可能となったため、契約の進捗確認の電話も軽減されました。
これらの取り組みによって、1件につきおよそ35分、
ひと月で約450時間が削減されたのです。
新機能の「内見のWeb予約」も
多くの仲介会社様からご好評をいただきました。
通常は営業時間内の電話申込でなければ、
内見の空き状況をお伝えできませんでした。
しかし、営業時間外でもお部屋の空き状況を
ひと目で確認でき、リアルタイムで内見の予約が可能となりました。
こうすることで、
夜間に内見予約をして、早朝から内見を実施するといった、
従来ではできなかったスピードでお客様の案内もできるようになりました。
また、内見の結果、お部屋が気に入ったのであれば、
Web上からお申し込みができるので、店舗に戻る手間も省けます。
業務効率によって生み出された時間を仲介会社への訪問に費やし、
担当者との関係強化を図ることで、
早期の空室解消へと活かしました。
これらが後押しとなり、昨年から118件増の
769件の契約に至ったと考えています。
繁忙期のお問い合わせは
スピード勝負です。
仲介会社への返信や対応が遅れてしまったら
お客様の興味が別のお部屋に移ってしまいます。
だからこそ、仲介会社向けWebサイトのリニューアルは、
早期の空室解消の追い風となりました。
引っ越しシーズンが過ぎましたが、気を抜かず、
IT化を最大限に活かし、1日でも早く、
1日分でも多くの日割り家賃を
オーナー様にお届けできるよう努めていきたいと思います。
日本財託管理サービス 賃貸営業部 綱川 貴也(つなかわたかや)
◆ スタッフプロフィール ◆
埼玉県白岡市出身の41歳。
賃貸営業部に所属し、空室物件の早期客付けを実現するため、
最大の協力会社である賃貸仲介会社との信頼関係の構築に向けて、
定期的な訪問営業も欠かさず行なっている。
昨年9月から海釣りにはまっています。
今年の社員旅行では、社内の釣り仲間とともに、
ヒラマサ狙いで日本海に向かう予定です。