40歳で「時間の価値」を再確認!価格だけでは測れない投資の判断基準
2020/01/16
いよいよ今年、東京でオリンピックが開催されます。
昨年末には新国立競技場もオープンされ、これからも新競技場が続々とお披露目されていくことでしょう。
こうした開発の熱気もあり、東京の不動産市場も注目を集めています。
一方で、不動産価格が高い水準にあるといって不動産投資をためらわれる方も少なからずいらっしゃいます。
たしかに、5年ほど前に比べれば、東京の収益不動産の価格は2割ほど上昇しています。
ただ、価格面だけをみて投資に踏み切れないのだとしたら、大きな機会損失になりかねません。
実際、私自身も昨年末に中古ワンルームマンションを2戸購入をしています。
追加で物件を購入した背景には、「時間の価値」を改めて認識したことがあります。
そこで、今回のコラムでは、不動産価格だけではない、投資の判断基準「時間の価値」についてご紹介します。
5年前にはじめて物件を購入し、そして、昨年の11月と12月にそれぞれ物件を購入しました。
現在、3戸のマンションを所有しています。
5年前の2015年当時の価格と昨年末に購入した価格を比べると2割程度は上昇しています。
価格だけをみれば、投資をためらう方もいるかもしれません。
ただ、私自身が追加投資を決断したのは、定年までの時間を意識したからです。
60歳を定年とすると、40歳のいまの私にとって残された時間はあと20年になります。
収益不動産のメリットは、毎月の家賃収入でローンを返済できることです。
たとえば、30年の長期ローンを組んで、投資用マンションを購入した場合で考えてみます。
家賃収入で毎月のローン返済を賄えるのであれば、30年後にはローンは完済され、その後の家賃収入はまるまる手元に残ることになります。
つまり、時間が資産形成の味方をしてくれるのです。
資産形成に使える時間が長ければ長いほど、目標と定める資産額に到達することは容易になります。
定年までに一定の収入源を作ろうと考えれば、少しの時間も無駄にはできません。
ただ、資産形成に使える時間の長さは人によって異なります。
定年を60歳と設定した場合、25歳の方であれば、35年間を使って資産を作ることができます。
これが50歳の方であれば、残された時間は10年です。
若い方であれば、時間という貴重な資源をたくさんお持ちなので、いまはまだ自己資金が少なかったとしても、まずは投資をはじめてしまえば、時間が資産形成の味方をしてくれます。
一方で、年齢を重ねた方であれば、時間は少ないかもしれません。
その分、若い方に比べて自己資金が多く準備できると思います。
時間が少ない分は、自己資金を積極的に繰り上げ返済にあてることで、定年までに十分な資産を作ることも可能です。
手元の自己資金も限りがありますが、時間もまた有限で、資産形成に欠かせない貴重な資源です。
貴重な時間を意識して投資をしていかなければ、資産形成のチャンスを逃し続けていることになります。
そのことを40歳の節目の年に再認識したのです。
また、投資を検討される方のなかには、不動産価格が下がってから購入しようと考えている方もいるかもしれません。
ただ、不動産価格が下がるかどうかは、誰にも断言できません。
しかし、いったん投資をはじめてしまえば、家賃収入でローンは毎年、毎年、減っていきます。
たとえば、2,000万円のマンションを金利1.7%の35年フルローンで購入した場合、一年間の元本返済額は約42万円になります。
投資をしていなければ、この資産拡大はありません。
時間がいくらでもあるのであれば、価格の下落を期待して、待つことも選択肢のひとつでしょう。
しかし、定年までの時間が限られている以上、不確かな未来に期待するよりも、堅実に資産が増やせる選択肢を選んだほうが、有意義だと考えて投資を実践しています。
投資の意思決定に必要な要素は、物件の条件だけではありません。
私たち自身が置かれた状況、時間にも大きく左右されます。
1年の始まりであるこの時期に、人生の投資戦略を考えてみてはいかがでしょうか。
日本財託 マーケティング部
坂元 寛和(さかもとひろかず)
◆ スタッフプロフィール ◆
東京都江東区出身の40歳。
セミナーやイベント出展やWEBサイト等を都内の中古ワンルームマンション投資の魅力を伝える。
二人の娘たちにせがまれてクレーンゲームを行っていたが、最近では自分がハマってお金を無駄に使いがち。