アメリカで注目の『FIRE』をアレンジ!年間支出の25倍の資産をつくる日本式の資産形成とは
2020/07/30
アメリカで『FIRE』を目指すライフスタイルが注目されています。
『FIRE』とは直訳すると、『経済的自由かつ早期退職』を意味し、関連書籍は軒並みベストセラーを記録しました。
年間支出額の25倍の資産を築き、それを年利4%で運用することでリタイアしても安定した生活が実現できるというものです。
なお、『FIRE』自体はアメリカで生まれた考え方のため、書籍で紹介されている投資手法を、そのまま日本で実施することは困難です。
しかし、書籍でも紹介されているエッセンスを取り入れて、資産形成に活かすことは可能です。
今回のコラムでは、FIREの要素を取り入れながら、現在の日本でも実現可能な資産形成の方法についてご紹介したいと思います。
FIREを活かすためのポイントは、目標となる資産額を決める基準として、『支出』をベースに考えることです。
資産運用の雑誌やビジネス誌では、資産1億円を目標とする特集が頻繁に組まれていますが、そもそも1億円が必要かどうかは人によるでしょう。
漠然とした目標では、あいまいな結果しか生み出すことができません。
正しく目標額を定めるには、年間の支出額をベースに考えることが必要です。
直近1か月間の支出を12倍することでおおよその年間支出額が算出できます。
例えば、住居費や食費、通信費などを加味し、毎月の支出がご家族で35万円の場合、年間では420万円。25倍すると、1億500万円が目標とする資産額となります。
この1億500万円の資産を利率4%で運用できれば、年間支出額を賄うことができる計算です。
また、将来の公的年金を考慮すれば、目標となる資産額のハードルもさらに下がります。
公的年金の受給額の平均モデルは約22万円とされています。
すると、年間約260万円の収入を得られることになるので、目標収入額まではあと160万円程となります。
目標とする資産額も4,000万円となるので、ぐっと現実味を帯びてきたのではないでしょうか。
この目標額が決まったら、次はいつまでに実現したいのか、達成時期を定めます。
目標額と達成時期が決まれば、あとは目標に向けて、実際に資産運用をしていくことになります。
資産運用には、株式投資など様々な方法がありますが、経済環境が急変したとしても、影響を受けづらく安定的に資産を作っていける手法が最適です。
その点、都内の中古ワンルームマンション投資であれば、安定的に収入を作り出すことができます。
このコロナ禍のなかでも、入居率は安定しており、家賃も変わらず入ってきています。
≪感染拡大期の賃貸実績レポートから見えるコロナ禍の賃貸募集の現状≫
http://www.nihonzaitaku.co.jp/mailmag/category03/post-680.html
では、ここからは具体的なミュレーションで考えていきます。
目標とする35万円のうち、20万円は公的年金でまかなうことができ、残りの15万円の不労所得を作り上げれば目標を達成できます。
価格2,200万円、手取り家賃8万円の中古ワンルームを2戸所有すると仮定してみましょう。
2つのワンルームがあれば、手取りで16万円になり、目標は十分クリアできます。
まず、1戸目のワンルームを金利1.65%、35年ローンで購入します。
このとき毎年60万円繰り上げ返済を続けると、およそ18年でローンを完済できます。
そして、完済後に同条件のマンションをローンで購入。
1戸目の家賃収入とあわせて、60万円の繰り上げ返済をおこなえば、こんどは10年で完済できます。
このようにおよそ28年でリタイア後に目標とする収入額を達成することができました。
また、繰り上げ返済の余力のある方は、さらに不動産を増やしていくことで、ゆとりのある老後の生活を目指すことができます。早期リタイアも視野に入ることでしょう。
今回は収入額35万円をモデルに考えてみましたが、目標額は人それぞれ、生活水準によって異なります。
いずれにしても目標を漠然とさせず、いつまでの、いくらの収入を得たいのかをはっきりさせることが資産形成を成功させるためのポイントです。
あなただけの目標を設定し、経済的自由を目指してみてはいかがでしょうか。
日本財託 オーナー事務局カスタマーサクセス課 長谷 和寿(ながたにかずひさ)
◆ スタッフプロフィール ◆
神奈川県出身の38歳。
オーナー事務局カスタマーサクセス課で、オーナー様の資産形成のサポートや投資情報のご案内を行っています。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
このコロナ期間中は「ワンパンマンチャレンジ」(腕立て・腹筋・スクワット各100回+10キロランを100日継続)に挑戦!途中何度もやめそうになりましたが、なんとか6月に達成。
現在は効率性を重視し、タバタ式トレーニングに切り替え、毎生きている実感を得ています。