コロナウイルスの新変異株のニュースをきっかけに、
先週末から株価は大きく乱高下しています。

このように市況が急変するなかであっても、
安定して利益を上げていくことは、個人投資家はもちろんのこと、
機関投資家のような投資のプロであって簡単ではありません。

今回のような市況の急激な変化には
情報や知識、経験を有する投資のプロのほうが
柔軟に対応できると思われる方もいるかもしれません。

ただ、機関投資家にはなく、
私たち個人投資家が持っている投資を有利に進める要素があります。

それが「時間」です。

機関投資家は四半期毎に運用成績を評価されますが、
私たち個人投資家は、第3者から運用成績を評価されることはありません。

腰を据えてじっくりと自身が定めた目標にむけて、
投資を行うことが可能です。

つまり「長期投資」こそが、個人投資家の勝ち筋です。

そして、この長期投資を実践するなかでも、
不動産投資は相性抜群といえます。

今回のコラムでは、長期投資のメリットや注意点を整理しながら、
不動産投資が長期投資に適している理由をご紹介します。

長期投資は、短期的な売買によらず、資産を長期にわたって持ち続けることで、
着実に利益を積み上げていく投資法です。

投資期間も長期に渡るので、
短期的な相場の値動きを気にする必要はありません。

しかし、コロナウイルスの感染拡大や東日本大震災、リーマンショックのように、
市場が大きく落ち込み、損失が膨らんでくると、
いくら気にしなくてもよいといっても、難しい側面があります。

下がり続ける相場に対して冷静でいられる人は少ないはずです。

また、反対に市場が急騰したときには、
利益確定で資産を手放してしまうというケースもあるでしょう。

実際、日本における投資信託の平均保有期間は2.5年程度で
長期投資とは言えない状況となっています。
（QUICK資産運用研究所の調査より）

この点、長期投資において、
私たちが最適だと考える投資先が不動産投資です。

株式投資がおもに売買によって利益を得るものであるのに対して、
不動産投資は家賃収入によって利益を得ることが目的です。

つまり、売買によって利益を得る必要がないので、
相場の変動も株式投資ほど気になることはありません。

もちろん長期的に見れば不動産にも価格変動はありますが、
株式投資に比べれば、変動の速度はずっと緩やかですし、
変動の幅も限定的です。

さらに、高い賃貸需要が見込まれる都心のワンルームであれば、
家賃収入がいきなり3割減、4割減になるような事態はまず起こりません。

収入の変動幅が少ないのであれば、収入額をもとに算出される
収益物件の価値が大きく下がることは考えづらいでしょう。

むしろ、いま都心の不動産を持っている人は、値下がりを気にするよりも、
売却益の誘惑に打ち勝つことを意識したほうがよいでしょう。

ここ５年ほどで都心の不動産価格は上昇しており、
長期で保有してきた人ほど含み益を抱えているからです。

ただ、仮に売却してもその譲渡益には税金が課税され、
思いの外、手元に現金が残らないケースもあります。

また売却しても、その現金の再投資先を見つける必要があります。

売却して利益が出たということは、
購入した時よりも相場が高くなっているはずですから、
同じような投資物件を見つけることは難しいでしょう。

すると、次の投資先を見つけることができず、
みすみす銀行にお金を眠らせておくことになりかねません。
資金の運用機会を逃してしまうことになるのです。

不動産は長期投資の代表格ですから、
購入したら最後まで持ち続けることが大切です。

また一方で、これから購入を検討されている方のなかには、
以前と比べて価格が上昇しているのであれば、
「下がるまで待とう」と考える人もいるかもしれません。

しかし、不動産価格の将来予測を正確に行うことは困難ですし、
そもそも価格が下落するという保証はありません。

仮に、検討に1年間要した場合、その間に得られた家賃収入を得られず、
機械損失をしていることになります。

また、不動産投資は家賃収入を投資用ローンの返済に充てることができるので、
早く始めれば始めるほど資産形成には有利に働きます。

早期にローンを完済できれば、この家賃収入を別のローン返済に充て、
資産をさらに拡大していくことが可能です。

早く始めて、長く持つこと。

これが不動産投資による資産形成で利益を上げるためのポイントです。

日本財託　マーケティング部セールスプロモーション課
横尾　幸則（よこおゆきのり）

◆ スタッフプロフィール　◆
埼玉県大宮市出身の３４歳。
マーケティング部で、セミナーやHPの運営、メールマガジンの執筆や広報活動を通じて東京・中古・ワンルームの魅力を多くのお客様に伝える。

まもなく1歳になる双子の甥っ子たちと半年ぶりに対面。
音が出る「のりもの」絵本を早速プレゼントして、
トミカにはまっていた自分の幼い頃と同じ道に引き込もうとしています。