わずか9カ月で100兆円増加!10万円の給付金に喜んでばかりいられない理由とは
2022/01/13
4日、東証も大発会を迎え、いよいよ新年がスタートしました。
昨年を振り返れば、引き続きコロナの影響を受けていたものの、
日経平均株価の年末終値は2万8791円で終えました。
これは史上最高値となった1989年以来の高値です。
この株高の影響もあり、個人資産が膨れ上がっています。
先月末、日銀は家計の金融資産残高が
昨年9月末時点で1999兆8000億円となったと発表しました。
追い風となったのは、
新型コロナウイルス対策による給付金の支給や株価の上昇です。
さらに資産が膨れ上がるスピードも加速しています。
1800兆円から1900兆円になるまでに3年かかっていたところ、
1900兆円から2000兆円に達する見込みは、わずか9ヵ月です。
1000兆円を超えた1990年からのおよそ30年で個人の保有資産は倍増。
ただし、その内訳を見てみると、半分以上が「現預金」です。
現預金が増えていることは喜ばしい状況ではありますが、
ただ現金の価値はいつまでも同じというわけではありません。
今回のコラムでは、現預金の増加と一緒に考える必要がある通貨価値の変化と
その対策をご紹介します。
この年末年始にかけて、18歳以下を対象とした10万円の給付が
各自治体でスタートしています。
コロナ対策や子育て支援として、多くの世帯の助けとなることは間違いないでしょう。
また、必要に迫られたときのために貯金する方が多いことも想像できます。
ただ、お金が支給されたからといって、喜んでばかりはいられません。
お金が大量に印刷され、配布されるということは、「お金」自身の価値が下がることを意味します。
そして、お金の価値が下がれば、相対的にモノの価値が上昇するインフレを引き起こすことになります。
ディズニーランドの入場券を例にとってみましょう。
現在のチケット価格は、変動制で週末の金額は8,900円で販売されています。
しかし、20年前は5,500円と約1.6倍に上昇しているのです。
もちろんサービスや技術の向上なども考慮すべきですが、
ディズニーのチケットに限らず、20年前と比べて
身の回りで物価が上昇しているものやサービスも多いのではないでしょうか。
たとえ商品価格が据え置かれてとしても、
商品量が減らされている実質的な値上げ「ステルス値上げ」も話題になっています。
さらに現在の超低金利政策で、銀行にお金を預けていても増えていくわけではありません。
以前、老後2000万円問題が騒がれていましたが、
もしお金の価値が下がるのであれば、2000万円あったとしても足りないかもしれません。
さらなる懸念材料は、世界から見た「円」の価値の低下です。
貿易量や物価水準をもとに算出された通貨ごとの実力が総合的な指標として使用される
「実質実効為替レート」をみてみると、
現在の日本はなんと50年前と変わらない水準まで落ちているのです。
日本にいるとなかなか気づかないかもしれませんが、
これは日本の競争力が落ちていることを意味しています。
そのため現金として保有していたとしても、
「円」の価値が低下している状況においては、何か手を打つ必要があります。
その一手として、有効な手法が
もの自体に価値がある「実物資産」への投資です。
代表的な実物資産と言えば、金やプラチナといった貴金属のほか、
土地や建物といった不動産です。
実際、日本の不動産、そのなかでも東京の不動産は海外マネーの流入が続いています。
このコロナ禍であっても、社会的にも安定しており、
世界から見えても価格が割安で、安定した収益を上げることのできる
東京の不動産に人気が集まっているのです。
こうしたファンドが投資をする不動産は大型案件になりますが、
私たち個人であっても区分所有のワンルームマンションであれば、
資産価値の高い東京に不動産を所有することが可能です。
資産価値の保全だけでなく、
都心の中古ワンルーム投資は賃貸需要の高さから
継続的に安定した家賃収入を生み出すことも大きなメリットです。
1990年からの30年間で金融資産は2倍になりましたが、
一方で給与は頭打ちになっています。
収入が右肩上がりに増えていく状況ではないのであれば、
投資を行い副収入源を作ることが大切です。
現金をただ貯めておくのではなく、
より積極的に価値ある実物資産に投資を行い、
将来に備えてみてはいかがでしょうか。
日本財託 マーケティング部セールスプロモーション課
村嶋 直樹(むらしまなおき)
◆ スタッフプロフィール ◆
静岡県御殿場市出身の34歳。
マーケティング部セールスプロモーション課でセミナーやHPの運営、メールマガジンの執筆や広報活動を通じて東京・中古・ワンルームの魅力を多くのお客様にお伝えすることを使命としています。
DAZNで色々なスポーツを観戦するのが趣味の一つですが、コロナの影響で海外の試合が延期されることが増えてきました。週末の楽しみにしていて残念に思う半面、選手やスタッフ、現地の方々の感染状況を鑑みるとやむを得ない状況だと感じます。気兼ねなく、楽しめる状況がまた訪れることを待ちわびています。