がんの診断でローンの残高がゼロに!近年増えているがん保障特約付き団信とは?
2022/01/27
自宅を購入した方であれば、
「団体信用生命保険」という言葉を一度は耳にされたこともあるかもしれません。
団体信用生命保険(以下団信)とは、ローンの返済中に契約者に万が一のことがあった場合、
保険金によりローンの残高が全額返済される保障制度です。
実は、この団信は自宅用のローンだけでなく、
投資用不動産をローンで購入する際にも、
ほとんどの金融機関で適用されます。
そのため「不動産投資は生命保険の代わりになる」と言われるのです。
さらに、意外と知られていないのが、
ここ数年で、がんと診断された場合でも適用される「がん保障特約付き団信」も
出てきていることです。
今や日本人の2人に1人が一生のうちに一度は罹患するといわれるがん。
ここもカバーしてくれるとなると非常に心強いですよね。
今回のコラムでは、いざというときに自分や家族の生活を守ってくれる
投資用マンションのがん保障特約付き団信についてご紹介いたします。
がん保障特約付き団信をご紹介する前に、
がんの現況をみていきましょう。
国立がん研究センターのデータによると、
がんと診断された場合の生存率は年々向上しています。
特に男性の場合、5年生存率は
1993年~1996年を対象にした調査ではおよそ50%だったものが、
2011年~2013年を対象にした最新調査では60%超になっています。
つまり、がんは治療により十分寛解する時代になったということです。
一方で、がん治療で用いられる先進医療の費用は高額になることがあります。
厚労省によると、放射線治療の一種である陽子線治療では平均費用が約269万円、
重粒子線治療では約308万円がかかるとしています。
一部の部位のがんでは公的医療保険の対象になっていますが、
対象外となる部位もまだまだ多いのが実情です。
加えて、現役世代の場合、がん罹患後に就労状況が変化して
収入が減少する可能性が高くなっています。
東京都福祉保健局によると、がんになった後「収入が減った」と答えた割合は
56.8%に上り、5人に1人が仕事を辞めています。
がん保険に入っていたとしても、
一時金などを含めた保険金はおもに治療費に充てられ
なくなってしまいますが、
がん保障特約付き団信に加入している投資用不動産があると、
毎月家賃収入がはいってくるので生活基盤の支えとなってくれます。
しかも、がんの進行状況が「ステージ1」であっても、
ローンが全額完済される商品が多くなっているのです。
また、がん保障特約付き団信に加入する場合の費用も
通常の金利に0.1%~0.2%程度上乗せされる程度となりますので、
過度な負担にもなりません。
一般的ながん保険は年齢とともに保険料も高額になりますが、
がん団信の場合は、金利負担は30歳の方でも、40歳の方でも変わりません。
ただ、がん保障特約付き団信を検討する際、注意すべき点が二つあります。
一つは、がんと診断されても保障の対象外となるケースもあるということです。
主にがんの種類が「上皮内がん」であった場合がこのケースに当てはまります。
がんには大きく分けて
「悪性新生物(一般的ながん)」と「上皮内新生物(上皮内がん)」の2種類があります。
上皮内がんは臓器の表面の浅い部分でのみがん細胞がみられる状態です。
つまり、上皮内新生物は悪性新生物になる手前の早期発見段階のがんということです。
このため、そのがん細胞を取り除いてしまえば基本的に転移することはなく、
治療費もそれほどかかりません。
そのため、がん保障特約付き団信でも保険金が支払われることは基本的にありません。
また、一部の皮膚がんについても同様です。
もう一つは、契約時の年齢と健康状態です。
がん保障付き団信には加入時の年齢制限があり、
51歳未満を条件に設定されていることが一般的です。
また、この年齢に達していなくても健康状態によっては加入できない可能性もあります。
がん保障特約付き団信とひとくちに言っても、
がんと診断された場合にローンが弁済される基本的なプランのほかにも、
金利の上乗せなしでローン残高の75%を保障するプランや、
診断時に50万円~1000万円の給付金も受け取れるプランなど様々です。
不動産投資の魅力の一つは、
毎月安定した家賃収入を生み出してくれることによって
人生で取れる選択肢が増えることです。
がんになった際も、家賃収入があれば、
その後の生活の自由度が格段に高まります。
がん保障付きなどの団信を上手に利用しながら、
大切なご家族のために、資産運用を検討されてみてはいかがでしょうか。
日本財託 マーケティング部セールスプロモーション課
香西 信宏(こうざい のぶひろ)
◆ スタッフプロフィール ◆
香川県木田郡出身の28歳。
マーケティング部セールスプロモーション課に所属し、セミナー運営やメールマガジンの執筆、広報活動を通じて東京・中古・ワンルームの魅力を多くのお客様に伝える。
先日の年末年始には実家に帰省し1歳3か月になる甥っ子と初対面。かわいらしい姿にあの手この手で構うも最後まで懐いてくれず、少々悲しい「叔父さんデビュー」となりました。