老後を幸せに過ごすために! "取り崩し"せずに収入を得られる資産づくりのススメ
2022/09/22
「お金を増やすため」「将来に備えるため」「お金を貯めるだけではもったいない」
様々な理由で資産形成が行われますが、どのような動機で始めた場合であっても、
根源的な目的はなにかというと、
それは『将来にわたって幸せな人生を送るため』なのではないでしょうか。
幸せの形は人それぞれとは言うものの、
多くの人が幸せを感じる共通の傾向についても、
近年研究が進んできました。
特に、私たち日本人にとっての、
「お金と幸福の関係性」もこれまでの定説とは、異なる傾向が明らかになってきています。
資産形成の一般的な考え方は、
老後までの長期計画で資産を増やし、その資産を老後に取り崩していく想定です。
ところが、幸福に関する最新調査結果から考えると、
このやり方だと、幸せな人生を送れるかどうかは疑問符が付くのです。
今回は、最新研究で示されたお金と幸福の関係性における
日本人の特性から、より長く幸せな人生を送れる
資産形成の条件を解き明かします。
まずは最新の研究や調査で分かってきた、
日本人にとってのお金と幸福の関係性を見ていきましょう。
書籍『幸福の測定』では、世界そして日本最大規模の調査をもとにした
幸福度に関する最新の知見がまとめられています。
幸福度に影響を与える要素はさまざまですが、
そのなかでも、経済的豊かさと幸福度には一定の関係性が表れています。
もちろん資産が多いほど、あるいは所得が多いほど、
幸福度が上がる傾向があるのは言うまでもありません。
ここで興味深いのが、
豊かになればなるほど幸福度は上がるのか、
または一定の水準まで達すると幸福度は上がらないのかという議論です。
これまでよく言われてきた主張が、
『年収が800~1,000万円を超えると幸福度は上がらなくなる』というものです。
しかし、幸福度を測定する評価指標のなかでも、
「人生の評価」を追ってみると、実は国によって傾向の違いが見えてきます。
ここでいう人生の評価とは、
主観的な自分の人生に対する評価や生活満足度を指します。
たとえば、こんな設問の出し方をするそうです。
『はしごの一番上の10があなたにとって最も理想的な生活で、
はしごの一番下の0の段が最悪の生活を表すと考えてください。
あなたは、今現在、はしごのどの段に立っていると感じていますか?』
世界32か国の調査結果を比較したところ、
多くの国ではある程度の世帯所得に到達すると、幸福度の伸びが鈍化する傾向があります。
ところが、日本・イギリス・アメリカでは、
世帯所得の増加に合わせた幸福度の上昇は止まらずに
上がり続ける傾向が示されました。
個人レベルで見ればもちろん異論はあるでしょう。
ただ、少なくとも世界の中で比べると、
私たちはお金が増えるほど、使える所得が増えるほど、
幸せを感じる国民性を持っているようです。
これらお金と幸福の関係性を踏まえて、資産形成のあり方を考えていきます。
『現役のうちにお金を貯め、資産を運用して増やし、老後はそれを使って生活する。』
資産形成はこのような流れを"常識"として、
計画されますが、大きな問題は資産を増やしたその先にあります。
それは、増やした資産を取り崩さないといけないことです。
資産の取り崩し方については、資産が枯渇しにくいという観点で
残高に対して一定の割合で引き出す、『定率取り崩し』が良いとされています。
ただ、投資元本を取り崩せば、資産は少なくなっていきますし、
もとの資産が少なくなれば、資産額に対する割合で引き出しを行う『定率取り崩し』では、
使えるお金は引き出すたびに少なくなってしまいます。
つまり、だんだんと使えるお金が少なくなっていくということは、
収入が増えれば増えるほど幸福を感じる日本人の国民性からは
完全に逆行することになります。
また、『定率取り崩し』のシミュレーションはきれいな直線を描きますが、
実際は投資信託などの運用商品の元本は、常に変動し続けています。
一定のタイミングで取り崩しをする場合、
損失を被ったり、損を感じるような状況で、売却をしなければいけないこともあるでしょう。
数字の計算上はその通りでも、本当に計画通りに資産を取り崩しながら、
幸福度の高いまま老後の生活を送ることは果たして可能なのでしょうか。
そう考えると、将来にわたり人生の幸福を最大限に享受しうる
資産形成の条件はシンプルです。
元本を取り崩さなくても、
毎月決まった収入を安定して生み続ける資産を作ることです。
それを可能にする選択肢が「不動産投資」です。
老後を迎えるまでにローンを完済できれば、
家賃収入という収入を生み出す資産が作れます。
家賃収入は毎月、安定して入ってくるので
安心して使い切ることができます。
使い切っても、来月になればまた入ってくるという安心感があります。
株式投資のように、価格の変動に一喜一憂する心配もありませんし、
売却のタイミングを見極める必要もありません。
不動産のなかでも、賃貸需要が底堅い都心の中古ワンルームなら
長期にわたって安定した家賃収入を見込めます。
目減りしていく資産を気にしながら過ごす生活では、
今回の調査結果にもあるように幸福感は感じづらいでしょう。
そうであれば、いまのうちから、
取り崩しする必要がなく、老後の収入源となってくれる
不動産投資で資産形成を始めてみてはいかがでしょうか。
日本財託 マーケティング部セールスプロモーション課
横尾 幸則(よこおゆきのり)
◆ スタッフプロフィール ◆
埼玉県大宮市出身の34歳。
マーケティング部で、セミナーやHPの運営、メールマガジンの執筆や広報活動を通じて東京・中古・ワンルームの魅力を多くのお客様に伝える。
両親から授かった名前が「幸福」の「法則」なので、
人一倍、幸せにも、家賃収入にも関心があります。