運動会を見に行く父親の気分
2022/12/29
2022年の有馬記念を現地観戦したA・Hさん
年末の風物詩のひとつといえば『有馬記念』。
私は賭け事としてだけではなく、馬とジョッキーたちのレースの駆け引き、
そして走る馬のカッコよさに魅せられて
長年、"競技"としての側面からも競馬を楽しんできました。
早いうちから血統にも興味を持ち、気になった馬がいればその歴史を調べ、
過去の名馬とのつながりを感じると、感慨深くなります。
そして、その気持ちが"親心"に変わる出来事が3年ほど前にありました。
仲間内で馬の話をしていると、
前職の知り合いが「俺、馬主なんだよね」と話しました。
詳しく聞くと、共同出資で馬主になれる制度があり、
その方は数頭の共有馬主とのことでした。
興味本位から自分も一頭の馬主になってみようと思い、
その時に出資できる馬を探してみたのです。
出資できるのは1歳になった馬から。
レースデビューは2歳になってからとなるため、
それまでは淡々と成長を見守る程度かなと考えていました。
しかし、実際に馬主になってみると、
そんなに単純なものではありませんでした。
まず人を背中に乗せられるようになるまでが、馬にとって大きなハードルです。
1歳になるまでは牧場で暮らしつつ、人と触れ合いながら関係性を作っていき、
人を背中に乗せることを覚え、歩いたり走ったり、止まったりする訓練を積みます。
それができるようにならなければ、競走馬として一歩踏み出すことすらできません。
こうした壁を乗り越えた馬が本格的な調教へと移り、毎日厳しい訓練をこなしていきます。
馬主として所有する馬の情報や訓練の成果をレポートで受け取るたびに、
愛馬の成長を感じられ、デビューが待ち遠しくなります。
そして、それ以上に驚いたのが、
一頭の馬のために、牧場や厩(きゅう)舎で多くの人が関わっていることでした。
正直、それまではジョッキーや有名な調教師しか知りませんでした。
しかし一頭の馬のために、食事を準備する人や馬小屋の環境を整える人、
調教師やそれをサポートする人がいて、さらに私にレポートを送ってくれる方もいます。
見えないところで多くの人が関わり、それらすべての人の期待を受けて
馬たちはレースに出走しているのです。
そしてそれは、強い馬・弱い馬関係なく、最初はどの馬も同じだということ。
これを知ったおかげで、愛馬が出走するレースには、
"運動会を見に行くお父さん"のような気持ちになって足を運び応援しています。
勝ち負けよりも、ただ元気に走ってくれていることが嬉しくて、感極まってしまうこともあります。
多くのサポートで競走馬が出走できているという点は、
仕事面でも共感することも多くあります。
私は内装工事の担当として、退去したお部屋の修繕を任されています。
直接目には触れにくい部分かもしれませんが、
早急かつ丁寧な工事を実施して、空室期間を短くすることが使命のひとつです。
1日でも早く家賃をお届けしたいという一念で、
日々オーナー様の資産形成をサポートしております。
繁忙期も近づき、少しずつ退去となるお部屋も増えてきますが、
早期の空室解消につながるよう励みつつ、
週末は愛馬たちの活躍を見に競馬場へ向かいたいと思います。
日本財託管理サービス 管理部業務課 A・H
◆ スタッフプロフィール ◆
神奈川県相模原市出身の34歳。
管理部業務課に属し、退去後の室内原状回復・リフォーム提案施工を行っています。
身体を動かすことが好きで、週3回ジムへ通い筋トレに励んでいます。最近の好きな筋肉は、上腕二頭筋と三頭筋です。
また休みの日には友人たちとフットサルの大会に参加し、キーパーとしてゴールマウスを守っています。