不意打ちの出産は感謝とともに
2023/02/16
ご家族で記念撮影するO・Rさん
「もう自然に出てくるのを待たずに、出してあげた方が良いです」。
忘れもしない昨年の10月19日、妻が産婦人科の先生から言われた言葉です。
妻のお腹に新しい命が宿ったことがわかり、待ちに待った第一子の
出産予定日まであと10日ほどのことでした。
普段であれば、病院での定期検診は妻が一人で行っていたのですが、
その日はたまたま私の仕事も都合がついたため付き添っていました。
「検診が終わったらご飯でも食べて帰ろうか」。
そんな他愛のないことを話しながら病室に入る妻を見送った後、
病院近くの喫茶店で時間をつぶしていたのを覚えています。
そして約1時間後、妻からメッセージがありました。
『終わったのかな?』
そう思い内容を見てみると「入院の準備に入る」との文字。
当初の私は『予定日まであと10日だし、その準備に入るのかな?それにしても急だなぁ』
と軽く考えていました。
しかし詳細を聞くと、なんと入院は今からで、
手術して早く出してあげないと一刻を争うとのことです。
状況を呑み込めない私は、とにかく大急ぎで病院に向かい、
言われた階数・号室に一目散に向かいます。
部屋に入ると、もう手術の準備が始まっていました。
頭の中は混乱していましたが、時間は待ってはくれません。
私も家族として医師から手術に伴うリスクの説明を一通り受けます。
正直どういった内容か事細かには把握していませんでしたが、
妻と子が無事なら何でも構いません。
「先生、どうか家族を、お願いします」。
震える手で同意書にサインをし、何度も何度も
先生や看護師さんに頭を下げ続けていました。
一通りの説明と準備が終わると、いよいよ妻が手術室に向かいます。
「待ってるからね。次会うときはパパとママだね」。
妻にそう声を掛けて見送りました。
そのころには多少落ち着きも取り戻し、待合室にて一息つくことにしました。
その間に、職場の上司・チームのメンバーのほか、お客様にもご連絡を入れ
状況を伝えることと同時に、打ち合わせなどの日程調整なども行います。
お客様からは
「そんな大事な日にタイムリーに聞けてうれしいよ。ドキドキだね。頑張ってくださいね!」
と温かいお言葉までいただき、本当にありがたく感じました。
「間もなく赤ちゃんがきますよ」。
担当の看護師さんから言われ、妻とともに元気に運ばれてきました。
その姿を見てほっと力が抜けると同時に、感謝の気持ちが胸中に広がります。
無事に生まれてきてくれたわが子、緊急手術に耐え抜いてくれた妻、迅速に対応してくださった病院の先生方、嬉しい言葉を掛けてくださったお客様...。
一時はどうなることかと心配した分、想いもひとしおです。
今後も感謝の気持ちを胸に、娘とともに父親としても成長し、
仕事に私生活に、関わる人に対して「恩返し」のつもりで接していきたいと思います。
日本財託 資産コンサルティング部 O・R
◆ スタッフプロフィール ◆
茨城県常陸大宮市出身の29歳。
資産コンサルティング部に所属し、東京中古ワンルームを通じて、
お客様の老後の不安を解消することを目指しています。
最近、娘がやっと5~6時間ほど寝てくれるようになり、妻とともに、嬉しい(?)寝不足から解放され始めました。これからの成長が楽しみです。