家族でディズニーシーに行った際のU・Sさん

「大人になったね」

コロナ禍により、自宅で過ごす時間が増え、
自然と増えた2人の子供たちの世話をしていると妻がポツリとつぶやきました。

長女は3月で8歳になり、ある程度自分のことはこなせるようになってきましたが、
下の子は3歳でまだまだ手がかかることばかりです。

妻と交代で保育園に送り届けてから出社したり、
休みの日は公園に連れて行っては一緒に遊んだりしていますが、
長女が生まれたころは、妻に子育てを任せっきりになっていました。

長女は私が28歳の時に生まれました。

子供の誕生はもちろんうれしいことでしたが、
新しい家族ができたにも関わらず、
当時は友人や同僚たちとの時間を優先してしまっていました。

仕事の帰りが遅くなることをいいことに、そのまま飲み歩いて夜遅くに帰宅。

朝もギリギリまで寝てしまい、慌てて出社するような毎日。

子育てに時間を割かないわりには、たまのお出かけで娘がぐずったり、
妻が何か忘れ物をしてしまうと、強めの言葉であたってしまっていたのです。

『仕事で稼いでくるのが男の役割』

そんな言葉を地で突き進んでいたような生活をしていました。

転機があったのはコロナ禍でした。
下の子が生まれて半年ほどで、最初の緊急事態宣言が発令されました。

仕事もリモートワークが主流となり、
家族4人で過ごす時間も増え、子育ての役割も増えていきました。

しかし、いざ子育てに関わろうとすると、
下の子のおむつを替えようにも手こずってしまいます。
長女のおむつ替えすら、疎かにしていたツケが回ってきました。

こぼした飲み物を片づけている間にケンカが始まって、
泣きわめいている下の子をあやしていると、また別のトラブルが発生。

私だけで子供たちを連れて外出しようとしても忘れ物が多く、
そもそも何をもっていけばよいかもわかりません。

同じことで妻に横柄な態度をとっていたことを悔やみ、
また恥ずかしくなってきました。

うまくいかないことばかりでイライラすることも多かったのですが、
機嫌を損ねていても物事は解決しません。

その時、『育児も勉強が必要』だということを学びました。

これまで疎かにしてきてしまった育児に
ようやくしっかりと向き合うことを決意したのです。

子供たちの着替えや送り迎え、
一緒にお出かけし、料理を担当することも少しずつ増やしてきました。

新しい役割が増えるごとに、ようやく妻の大変さを理解することができたのです。

仕事に復帰した妻は、保護者会やママ友との付き合いも並行してこなしています。

自分は子供たちとのことだけで手いっぱいなのに、
育児にまつわるコミュニティにも参加する妻には、頭の下がる思いしかありません。

他のパパ達に比べれば不器用で、足りないことも多く、
妻に迷惑をかけてしまうことも少なくありませんが、
妻への感謝を忘れずに、これからも子育てにしっかりと携わっていきたいと思います。

日本財託管理サービス　ソリューション事業部オーナーコンサルティング課　U・S

◆　スタッフプロフィール　◆
東京都江戸川区出身の35歳。
オーナーコンサルティング課に所属し、主に一棟マンションの資産価値向上の提案を行っています
コロナ禍での家族のお出かけでよかったのは、抽選制のディズニーランドです。

人混みを気にせず過ごせただけでなく、それまでは数時間かけて並んでいた乗り物も、
10分程度で乗ることができました。