"アニキ"に学んだ仕事術
2023/04/27
前職の皆さんとの集合写真に写るK・Kさん
私には前職で"アニキ"と慕う先輩がいました。
新卒で入社した賃貸管理会社で配属された営業所には、
当時5人の営業マンがおり、そのアニキは8年目の先輩でした。
仕事ができる先輩でしたが、人見知りな性格で、
新人の私との会話はちょっとした雑用を頼まれる程度。
どのように接してよいかわからず、
雰囲気だけで"怖い先輩"といった印象の強い方でした。
1年目の私のOJTとなったのは、配属先の営業所の所長でしたが、
所長は営業所全体の管理もしなければいけません。
営業所全体に目を配りながらのOJTだったので、私の教育は二の次。
仕方なく、4年目の先輩に教えてもらうことになったものの、
その場しのぎの対応を教わるばかり。
新卒営業は2年目に上がるタイミングで担当顧客を持つことが通例でしたが、
30人いた同期の中で、私は唯一『担当無し』で2年目がスタートしてしまったのです。
同期への劣等感と、きちんとした教育を受けてこなかった現状への不満が爆発し、
気持ちが完全に切れてしまいました。
「俺が育ててやるよ。その代わり、俺の雑用頼むな」
そんな時に助け舟を出してくれたのが、"アニキ"でした。
あまりに意外な申し出に驚いたのと同時に、
これまでほとんど関わってこなかった先輩がOJTとなることへの不安を感じました。
しかし、これが私にとっての転機となったのです。
2年目の私が最初に求められたのは、その日の行動予定をまとめることでした。
まずその日の朝までに入ってきた問い合わせやクレームを一覧にし、
その対応策をまとめ報告します。
その内容に問題がなければその後の対応を任され、
別の対応が必要な場合は、理由とともに対応方法の説明を受けました。
日中は現場に同行。
その場で交渉術や仕事の進め方などを教えていただきました。
さらに、1日の最後には朝立てたスケジュールをコピーしてノートに貼りつけて、
完了したものにはチェックを入れ、対応できなかったものはその理由をノートに書き込み提出します。
すると、対応できなかった案件については、
次回どのように進めればよいか丁寧にレクチャーしてくれました。
これを1年間継続した結果、3年目からは同期と同様に担当を持つことが許され、
その年の最後には、なんと全社で2番目の数字をあげることができたのです。
しかし、アニキは簡単には褒めてくれません。
さらに上を目指すよう求められたのです。
4年目は完全に独り立ちし、
数字だけで見れば全社で3番目の数字をあげることができました。
その際に、新しい環境へのステップアップを考えており、
アニキに相談すると、「辞めるなら仕方ないな」と止められることはありません。
これまでにあまり見たことのないような悲しい顔をしていた姿が印象的でした。
そして社会人5年目となった昨年4月からは、日本財託で働いています。
ほとんど全てを一人で担当していた前職とは違い、
分業制の日本財託では、オーナー様の資産拡大につながるご提案を
経験を活かしながら進められています。
所長となったアニキは忙しく、現在はなかなか会う機会はありません。
ただ、あの苦い2年目の経験があったからこそ、今の私がいるのだと確信しています。
アニキから学んだことを活かして、
オーナー様の資産形成の後押しができるように精進していきたいと思います。
日本財託 ソリューション事業部オーナーコンサルティング課 K・K
◆ スタッフプロフィール ◆
神奈川県厚木市出身の27歳。
ソリューション事業部オーナーコンサルティング課に所属し、一棟物件所有のオーナー様を中心に収改善や付加価値工事の提案等を行っています。
ゴルフが趣味で、休みの日は打ちっぱなしに行き、月に1度はコースに出ています。
今年のゴールデンウィークは2回コースに行く予定ですが、連休中のため高額なラウンド料金に頭が痛いです。