心の距離の縮め方
2023/08/17
T・Nさんとちくわ君
これまで実家で17年間犬を飼っていたこともあり、
現在のパートナーとの同棲を機にペットを迎え入れたいと話をしていました。
しかし、場所や家賃などの条件面に合った
ペット飼育可能な物件が見つからず断念していました。
そんななか、昨年末、彼女の家族と一緒に近くの商業施設に
家族総出で買い出しへ行くと、ペットショップが目に入りました。
彼女の家族も動物が好きで、
予定はなかったものの店内をのぞいてみることにしたのです。
『年末セール中』
ケージに入っている犬や猫を見ながら奥に進んでいくと、
あるケージには『セール』のPOPがつけられ、破格の値段が表示されていました。
そのケージには、生後半年以上が過ぎた柴犬が入っていたようですが、
私が見た時にはゲージは空の状態でした。
「実は、この子はいま裏にいます」
そういうと黒い柴犬が連れてこられました。
『柴犬は元気がいい』
そんな勝手なイメージを持っていましたが、
連れてこられた柴犬はまったく元気がありません。
ケージでの生活が長く、また見慣れない人間に対し警戒しているのか、
ジッと抱かれているだけで動こうとしなかったのです。
『もしこのあとも貰い手が見つからなければ、この子はどうなってしまうのだろうか』
そんな思いをもとに家族で話し合い、
その結果、彼女の実家で飼うことになったのです。
ただ家に連れ帰っても、警戒してケージに入りっぱなし。
なかなか慣れるそぶりを見せませんでした。
ひと月後に、ふたたび彼女の実家へ会いに行くと、
部屋の中は歩けるようになりましたが、
動物病院やトリミングに連れて行こうとするとおびえてしまいます。
慣れていない場所や人には抵抗があるようでした。
だからこそ、こちらのペースで接するのではなく、
時間をかけて信頼関係を構築していく必要があります。
私もひと月に一度は彼女と一緒に、
子犬が好きなおやつやおもちゃを持って会いに行ったり、
散歩をしながらコミュニケーションを取ったりしながら
『ちくわ』と命名された柴犬と心の距離を徐々に縮めていきました。
そして出会ってから8か月ほど経った今では、
一緒にドッグランで元気よく遊べるまでになったのです。
ちくわとは月に1回程度しか会える機会はありませんが、
これからも心を通わせていきたいと思います。
日本財託管理サービス 債権管理部
T・N
◆ スタッフプロフィール ◆
茨城県取手市の33歳。
債権管理部に所属し、入居者様が抱える問題に向き合い、滞納家賃の回収や高齢の入居者様への定期訪問を行っています。
日本財託に入社してから7㎏も増量をしてしまいました。
入社当初の体重に戻すためサウナで汗をかき、筋トレを実施。夕飯は糖質を抜いたメニューで過ごしています。