人生【最幸】の一日
2023/08/31
披露宴でケーキ入刀を行うO・Mさん
2023年3月、結婚式を挙げました。
新卒でブライダル業界に入社したこともあり、幸せな花嫁姿にあこがれがあった私にとって、
夢にまでみた晴れ舞台。
参加いただくゲスト全員に喜んでもらうため、何よりこれまでの感謝を伝えるため、
綿密な計画を立て、準備を進めました。
なかでも、一番気持ちを伝えたかったのは、母です。
その理由は学生時代にまでさかのぼります。
母は一言でいうと「超・ポジティブ」。
いつも笑顔で、私がどんな泣き言を言っても、その言葉をプラスに変換し
元気を与えてくれる、大好きな存在です。
しかし、中学・高校時代の私は反抗期だったこともあり、
事あるごとに母に当たり散らしていました。
進学など人生の節目となるタイミングでは
親身になってアドバイスをくれていたにも関わらず、
「私の気持ちの何が分かるの!」「うるさい!好きにさせてよ!」
と反発し、ときには泣かせてしまうこともあったことを覚えています。
このように反抗ばかりしていた私でしたが、大学受験の際に転機となる出来事がありました。
志望していた大学に全て落ちてしまったのです。
かろうじて合格したのは、滑り止めに受けていた保育系の大学のみ。
当時、やりたいことが定まっていなかった私は「保育士でも別にいいか...」程度に思っていました。
しかし、母はそんな私の思いを見抜いていたのでしょう。
「後悔するんじゃないの?もう少し、頑張ってみたら?」
いつもの笑顔で、背中を押してくれたのです。
入学金だって支払ってしまった後なのに。何よりこれまで散々、迷惑をかけて悲しませてきたのに。
それでもなお、私のことを誰よりも思ってくれている...。
これまで眩しすぎて目を背けてきた母の優しさに対して、
ようやく素直になれた瞬間でした。
それからの私は心を入れ替え、受験も後期日程で希望の大学に無事合格。
ウエディングプランナーという仕事にも巡りあうことができました。
母がいなければ、今の私はなかったと、断言できます。
その思いを、母に伝えたい。普段なら照れくさくてできないけれど、結婚式でなら―。
そして迎えた結婚式当日。
たくさんのゲストに囲まれ、幸せな時間はあっという間でした。
そして式の終盤、1カ月ほど試行錯誤した手紙を手に、両親に向かい合います。
「昔から反抗ばかりしていてごめんね。
お母さん、いつもポジティブに『いってらっしゃい』と言ってくれてありがとう。
ふたりのこどもに生まれてきてよかった、これからもいっぱい親孝行させてね」。
28年間の思いがこみ上げ、うまく読めなかったかもしれません。
それでも母は、何度も何度も頷きながら、私と一緒に涙を流してくれていました。
一時期はすれ違っていた私と母の気持ちが、改めて通じ合った瞬間でした。
いまでもたまに実家に帰っていますが、
母は決まって魚や野菜、フルーツたっぷりの健康料理で迎えてくれます。
「ちゃんとしたご飯も食べなさいよ~」。
そういう母は、やっぱりいつもの笑顔です。
母からはまだまだ元気をもらってばかりですが、これからは逆に元気を与えられるよう、
恩返しをしていきたいと思います。
日本財託 インサイドセールス部 ISチーム O・M
◆ スタッフプロフィール ◆
東京都青梅市出身。
インサイドセールス部に所属し、不動産投資ご検討のお客様へお電話やメールコンテンツをお届けし、経済的自由に向けてサポートをしています。
最近は旦那と同じ趣味の野球観戦にはまっており、今年から様々な球団の応援をしに現地まで足を運んで楽しんでいます。