大切なことは「自分がどう思うのか」
2023/09/14
結婚式でキャッチャーミットを構えるK・Kさん
3年前、私は人生の大きな岐路に立たされていました。
30歳を間近に迎え、同じ仕事を続けるべきか悩んでいたのです。
建物や間取りを見ることが好きだったこともあり
「不動産業界に飛び込んでみたい」という思いをずっと抱えていました。
しかし当時私が働いていた会社は、業界トップシェアの建築資材メーカー。
周りに相談しても「こんなに安定している会社はないから辞めるべきではない」
という意見ばかりで、転職に踏み切れずにいました。
そんななか最終的に転職できたのは、今も胸に残る、ある"教え"があったからでした。
その"教え"は、高校時代に所属していた野球部の監督から受けたものです。
私の高校は県内でも有数の強豪校で、
監督の厳しい練習と指導を受けながら、野球に明け暮れていました。
今でも覚えているのが、ある練習試合での出来事です。
その練習試合は3年生が抜けてすぐに行われたもので、
私たち2年生にとっては、今後のレギュラーを占う非常に重要な試合でした。
絶対にミスはできない、という気持ちで試合に臨んでいたのですが
サードとして出場した私はなんと、守備時に送球エラーをしてしまったのです。
「これ以上評価を下げたくない」「ボールが飛んできてほしくない」
そんな気持ちでいると、今度は手を伸ばせばギリギリ捕れる打球が飛んできました。
しかし捕ろうとした瞬間、先ほどのエラーが頭をよぎり
「これ以上ミスをして評価を下げたくない」という気持ちから、捕球を諦め、
後ろにいたショートに打球を譲ってしまったのです。
試合のあった日には監督から何も言われなかったものの、
次の日、練習前の準備をしていると突然呼び出しがありました。
「お前は今日から練習に参加させない」
監督は淡々と私に告げました。
『昨日のエラーで監督の評価を落としてしまった。。』
俯いている私に監督が続けた言葉は予想外のものでした。
「俺はエラーをしたことに怒っているんじゃない。
次の打球で捕れるはずのものを捕らなかったこと、暗い顔でプレーしていたことに怒っているんだ」
「お前もミスをしたくてしたわけじゃないだろう。なぜ楽しまずに野球をやっているんだ」
思いもよらない言葉に顔を上げました。
好きで始めたはずの野球をまったく楽しめておらず、
結果がどうだったか、監督や周りからどのように見られているのか、
そんなことばかりを考えるようになっていたのです。
それ以来「自分がどう思うか?やりたいことをできているか?」
そう自問しながら、自分の行動を振り返ってきました。
そして転職をするべきか迷ったときにも、この考えに立ち返り、
周りの意見よりも自分のやりたいことが大事だと思い、転職を決意したのです。
いま私は日本財託でずっと挑戦したかった不動産の仕事に携わっています。
前職に比べて、専門的で難易度の高い仕事を楽しみながら、
お客様の役に立つ提案をして、成果を上げることにやりがいを感じています。
今後も監督の教えを胸に「やりたいこと」を「価値」に変えて、
お客様に、自分ならではのサービスを提供していきたいです。
日本財託管理サービス 管理受託部 K・K
◆ スタッフプロフィール ◆
茨城県つくば市身の32歳。
管理受託部に所属し、物件オーナー様に管理委託や収益改善のご提案を行っています。
最近筋トレを始めました。
これまでは家でトレーニングをしていましたが、本格的にジムに入会するか検討中です。