最善なトラブル対応は信頼関係あってこそ
2023/10/19
愛猫と写真を撮るS・Rさん
前職では6年ほど一棟物件の管理業務に携わっていました。
それまでは新卒で入社した飲食関係の仕事に従事していましたが、
給与や働き方などを改善するために転職を決意。
賃貸管理会社で新しいキャリアを築くことにしました。
入社するまで、マンション管理の仕事を
『マンションの管理人』のようにイメージしていましたが、
実際はまったく異なっていました。
割り当てられたエリアにある500戸ほどのお部屋に関する
入退去や内装工事の対応、トラブルやクレーム対応、入居審査に至るまで
全てが自分の仕事でした。
さらに、各物件のことについて知っているのは自分だけという状況もあり、
何かトラブルがあれば、終業後や休みも関係なく対応しなくてはなりません。
そのため、休日でも常に会社の携帯電話を肌身離さず持ち歩き、
出先であっても緊急連絡があれば対応を求められていたため、
心が休まる瞬間はありませんでした。
ある年の12月30日。
会社携帯が緊急の知らせを受信しました。
それは、自分が担当している物件での漏水でした。
上階から水が漏れ続けている状態で、急ぎの工事が必要でした。
しかし、世間はすでに年末年始の休暇に入っており、
動ける協力会社は限られていました。
さらに対応可能な協力会社も、緊急対応ということで
普段の工事費よりも割高です。
そしてなにより、工事費をご負担いただくのはオーナー様です。
悩んでいる時間はそのまま入居者様のご不便につながるため、
すぐにオーナー様へ連絡。
事故の詳細とおおまかな工事の内容、その金額といった
対応策についても丁寧にお話をしました。
最初は怪訝な反応を示されていましたが、
困っている入居者様の状況もお伝えし、なんとかご納得いただけないかお話ししました。
「入居者も困っているんでしょ?年末のこの時期だしその金額で工事手配してください」
オーナー様にはご納得をいただき、工事の承諾をいただくことができました。
現場へ駆けつけた協力会社によって応急処置が行われ被害の拡大を防ぎ、
年をまたいで無事に工事を完工することができました。
「すぐに動いてくれてありがとう。おかげで被害が大きくならずに済んだよ」
オーナー様からは感謝の言葉をいただきました。
年末のお忙しい時期にも関わらずご対応頂けたこと、
また、必要な対応とはいえ、高額な工事費用についてもご理解を頂き、
むしろ感謝をしたいのは私の方でした。
その一件以来、そのオーナー様とは信頼関係が出来上がり、
毎年年末には食事にご招待いただけるほどになったのです。
それまでは目の前のトラブルや案件に取り組むだけでしたが、
オーナー様と信頼関係を構築することの重要性を改めて学ぶことができました。
信頼関係が出来上がっていれば、急なトラブルでもスムーズなご提案が可能となり、
解決までの時間も短縮されます。
そのような経験を踏まえ、さらに分業制で自分の強みをより活かせる日本財託で
現在もオーナー様の大切な資産の内装工事に携わっています。
原状回復だけでよいのか、
それとも、資産価値を上げるプラスアルファの工事をするべきなのか。
オーナー様と信頼関係を構築し、
物件の現状をしっかりと見極めたご提案ができるよう努めていきたいと思います。
日本財託管理サービス 管理部 業務課 S・R
◆ スタッフプロフィール ◆
埼玉県草加市出身の33歳。
管理部業務課に所属し、主に退去後の内装工事や費用精算を行っています。
先日、健康診断の結果が届きましたが、ここ1年ほどで10㎏ほど体重が増えてしまいました。
まずは自宅でできるダイエットから始めようとプロテインを購入しました。