道しるべ
2023/11/30
現在のH・Yさん(上)と、お父様との思い出(下)
私の心の中には、いつも私を正しい方向に導いてくれる父がいます。
父はいつもポジティブで面白く、
週末には毎週のように私を遊びに連れ出してくれる人で、
幼いころから大好きでした。
友人からも、そんな父のことを羨ましがられる機会が多く、
誇らしく感じていたものです。
父を心の底から、尊敬するようになった出来事があります。
小学校3年生の夏休みのことです。
独立して鍵屋を営んでいた父の仕事に興味があり、
お客様への訪問に同行させてもらったことがありました。
そこで目にしたのは、鍵が開かずに困っている人を助ける父の姿です。
鍵穴で鍵が折れてしまい、困惑していたはずのお客様が
父と話しているうちに、みるみる笑顔に。
あっという間に問題も解決し、お客様から深く感謝をされていたのです。
持ち前の明るさと、人を助ける姿が私の目にはとてもかっこよく映り
「自分も将来は鍵屋になろう」
そう思うほどに、父に対して尊敬の念を抱きました。
しかし、中学校入学から3ヶ月が経ち、ようやく学校生活に慣れてきた頃。
不幸にも、父は突然亡くなりました。
昔から肝臓が悪かった父は、仕事が休みの日に自宅で倒れてしまい、
救急車で運ばれたその日から、わずか1週間後には息を引き取ってしまったのです。
「父にもう会えない」
当時まだ中学1年生だった私は、
その事実を現実として受け入れることができませんでした。
1か月が経っても、心にぽっかりと穴が開いたような気持ちが消えず、
父のことを思い出すたびに、涙がぽろぽろとこぼれ落ちてくる。
そんな日々を送っていたのです。
ある日、立ち直れない私を見かねてか、母が私にこう言いました。
「お父さんはどんな人だった?」「あなたはお父さんの息子。強い子だよ。」
そのときハッと思い出しました。
いつもポジティブで周囲を笑顔にし、困っている人を助けていた父の姿です。
母のこの言葉をきっかけに、
父のように明るく振舞うことを意識するようになりました。
そして、少しずつ悲しみから立ち直ることができたのです。
それからも「父ならどうするか」を考え、行動してきました。
辛い出来事があったときには、ポジティブに。困っている人には、優しく。
心の中の父が、常に私を導いてくれたのです。
そして偶然か、はたまた必然か。
現在は日本財託に入社し、
父と同じ、入居者様のお困りごとを解決する仕事をしています。
漏水案件やエアコンの不具合を解決し、お客様から
「あなたの対応が早くて助かったよ」
そんなメッセージをいただいたときには、ふと鍵を直していた当時の父親の記憶が蘇ります。
「あのときの父さんに、また一歩近づけたかな」
そう思い、仕事のやりがいを感じるのです。
心のなかの父に追いつき、追い越せるよう、
今後も明るく迅速に、一人でも多くの入居者様のお困りごとを解決していきます。
日本財託管理サービス 管理部 管理課 H・Y
◆ スタッフプロフィール ◆
東京都北区出身の25歳。
管理部に所属し、漏水対応や保険金が発生する案件の処理を行っています。
最近の趣味はサウナ巡りです。
行った事のないサウナ施設を探して、サウナでリラックスすることを楽しんでいます。