わんこそばのお店で記念写真を撮るM・Tさん

中学生の時、恩師から教わった言葉が今も心に残っています。

部員のほとんどが小学生の時から始めている中、私は中学生になってから剣道部に入部しました。

始めた理由は、剣道に打ち込みたいという気持ちからではなく、
友達が入ったからという安直なものでした。

そんな低い意識で入部したうえに、周りは経験者ばかり。
最初のうちは、なかなか試合に勝つことができませんでした。

結果が出ないことで、練習にも集中できなくなり、
顧問がいないときは他の部活に所属する友達と話したり遊んだりするようになりました。

練習に集中できなかったため、力をつけることができず、
2年生になっても試合で勝つことができませんでした。

そんな私が変わることができたきっかけは、
恩師である剣道部の顧問から、ある言葉をいただいたことです。

中学2年生の冬、ある練習試合でのことでした。

その試合で負けてしまった私は、
試合後に顧問のもとへ行き、指導を受けに行きました。

顧問のもとへ行くと、いつになく真剣な顔で、
私の目を見ながら、熱を込めてこんなアドバイスをくれたのです。

『お前ももうすぐ3年生。下を引っ張っていく代になるんだぞ！
「一意専心」を意識して練習しなさい。』

『一意専心』とは、他に心を動かされることなく一つのことに集中することを意味します。

おそらく顧問は、私がときどき練習をサボっていることに気づいており、
このようなアドバイスをしてくれたのでしょう。

練習に集中できていないことを見抜かれていたことに、ドキッとしつつも、
表情から、顧問が私のことを思って言ってくれたことが伝わりました。

そのため、それまでの自分の練習態度を反省し、
変わろうと決心することができたのです。

意識が変わり、改めて同級生を見ると、
彼らがいつの間にか成長していることに気づきました。

部長になっている人、自ら顧問に稽古をお願いする人。
1年生の頃は一緒にサボっていたのに、
今ではレギュラーを張って真剣に練習に取り組んでいる人もいる。

そんな同級生の存在も影響して、
一意専心の言葉をもらってからは、真面目に練習を継続しました。

さらに、顧問にも直接稽古をお願いするなどして、
徐々に力をつけていくようになったのです。

その結果、3年生の夏。
最後の市大会では3人を抜き、ベスト16まで勝ち残ることができたのです。

あのとき、顧問が「一意専心」という言葉を私に言ってくれなければ、
きっと最後まで試合に勝つことができなかったでしょう。
そして、その後の人生でも芯の無い人生になっていたでしょう。

そう思うほど、恩師のこの言葉は私の人生で重要なものです。

いま私は、日本財託で働いています。
入社してから25年、ずっと日本財託一筋。

目の前の仕事に集中し、とにかく一生懸命対応することを意識してきました。

気が付けば、私は本部長という立場になり、
周囲には、頼れる仲間や部下がたくさんいます。

「一意専心」を背中で示せるよう、より一層仕事にまい進いたします。

日本財託管理サービス　賃貸営業部　M・T

◆　スタッフプロフィール　◆
東京都豊島区出身の48歳。
賃貸営業部に所属し、入居者様の募集活動やオーナー様のお困りごと対応をしています。
息子がサッカーを習い始め2年が経ちました。
なかなか上達しないので、この前は高校サッカーを見に行ったりするなど、
どうしたら夢中になるのか悪戦苦闘中です。