"推し"が縮めた母との距離
2024/06/20
会社のイベントで写真撮影をするW・Nさん
私が親元を離れたのは
新卒で日本財託に入社した1年目の夏のことです。
それまでの22年間は実家暮らし。
両親と妹と4人家族で、母親はどちらかというと妹と仲が良く、
私が母と一緒に何かしようということはほとんどありませんでした。
そんななか、私が就職、妹が大学進学で上京する時期が重なり、
妹との2人暮らしがスタートしました。
実家を離れてからは、母と顔を合わせるのはお盆と年末年始程度。
妹との共同生活は2年で解消し、
新卒3年目からは初めての一人暮らしが始まると、
自由な生活が楽しくて、連絡を取ることも稀となりました。
そんな状況が数年続いたあるとき、
「親とあと何回会えるかわからない」という話を社内で耳にしました。
それまで年に数回しか会うことがなく、
連絡もほとんど取らない母親の顔が浮かんだのです。
自分もそう多くはないのかもしれないと思うと、
心に引っかかるものができたような気がしました。
それからは3ヶ月に1回は会いに行ったり、
連絡を取るようにしました。
その中で、ある韓国のアイドルグループに所属する
アーティストにハマっていることを何気なく母に話したのです。
すると、次に実家に訪れてみると、
私の"推し"の写真が飾られていました。
「これ、どうしたの?」
驚いて母に聞くと、私から話を聞いてから自分で調べ、
曲を聴くようになったとのこと。
それ以降、そのアイドルグループに関する情報交換をするようになり、
「このテレビ出ていたよ」と動画付きでメッセージが送られてきたりするようになりました。
昨年の9月に開催されたLIVEでは、
私は現地で参加したのですが、
同時に動画配信がされることも発表されていました。
そのことを母に連絡すると、
なんと4時間を超えるLIVEをすべて視聴したと連絡がきたのです。
それであれば今度は一緒にLIVEへ行こうと誘い、
先月、母と会社の同僚と"推し"に会いに行ってきました。
LIVE中、楽しそうにはしゃぐ母の姿は新鮮で、
私たちが席に座って休んでいる間も母はうちわやペンライトを手に持ち、
立ち上がって歓声を上げていました。
共通のアーティストを通じて、こんなにも母と距離が近づくとは
実家にいたころには想像もできませんでした。
それでも、このような関係になれたことで
心に引っかかっていたものが取れたように感じています。
この先も、また機会があれば一緒にLIVEに参加して、
せっかく近づいた母との関係を大切にしていきたいと思います。
日本財託管理サービス 管理受託部 W・N
◆ スタッフプロフィール ◆
神奈川県平塚市出身。
管理受託部のインサイドセールス担当として、不動産投資家様をご紹介いただく協力会社様との
関係構築などを行っています。
先日、応援しているBリーグ『川﨑ブレイブサンダース』で10年以上もチームを支えた
ニック選手の引退試合に足を運びました。
サプライズで登場した渡邊雄太選手がアリウープを決めた瞬間はコートが揺れるほどの歓声が起こりました。