"個"の力から"チーム"の力へ
2024/06/27
居酒屋で食事を楽しむM・Rさん
小学校1年生から高校3年生までの約12年間、
多くの時間を大好きなサッカーに費やしてきました。
サッカーを通して、大きな学びを得たタイミングが高校時代です。
高校入学時の私は、ポジションがゴールキーパーだったこともあり
「失点を許さなければ、試合に勝つことができる」
「だから、自分ひとりが上手になればそれで良い」
こうした独りよがりの考え方を持っていました。
考え方が大きく変わったきっかけは、私が2年生のときの大会です。
大好きだった先輩たちとの最後の大会だったこともあり、
相当な熱量で、レギュラーメンバーとして試合に臨みました。
1回戦、2回戦を順調に勝ち進み、そして迎えた3回戦。
優勝候補の一角と対戦しましたが、結果は0-1の惜敗。
失った1点への悔しさと、大好きな先輩たちと試合ができない寂しさで胸がいっぱいになりました。
このとき感じたことは、一人の力には限界があるということです。
強豪校の鋭いシュートを何本も止め続けることは至難の業であり、ミスやイレギュラーも発生します。
そのため、チーム全体の守備力や攻撃力を高める必要があると感じました。
元々、チームメンバーに対して口出しするタイプではなかったのですが、
その試合をきっかけに、少しずつ自分の思いを伝えるようにしました。
練習試合で負けたときには、悔しさを共有し、
練習で手を抜いているメンバーには「一緒に頑張ろう」と励ますようにしたのです。
それでも、3年生になってしばらくはうまくいかず、
強豪校の1年生チームを相手に惨敗したり、仲間同士で言い争ったりすることもありました。
それでもあきらめずに声をかけ続けていると、徐々にチームがまとまり始めます。
練習や試合を通して、話し合いと試行錯誤をするなかで、
自分たちならではの攻撃と守備のスタイルを構築。
すると試合にも徐々に勝てるようになっていきました。
私が一番嬉しかった瞬間は、最後の公式戦から3か月前のあるオフの日のことです。
いつもは私を含め、自主練習をしている部員は2人だけだったのですが、
その日は、なんと同期メンバー全員が練習に来ていたのです。
まさに、チームの団結を感じる瞬間でした。
こうしたなか迎えた、最後の公式大会。
1回戦は無事勝利をおさめ、2回戦の対戦校は、昨年負けてしまった高校でした。
チーム全体が先輩の雪辱を果たそうと盛り上がり、
試合当日は先輩たちもほぼ全員が現地まで足を運んでくれました。
試合内容は劣勢でしたが、高め続けたチーム力で、
なんとか相手の猛攻を防ぎ続け、試合はPK戦へともつれ込みます。
緊張が走る中、私は相手のシュートを止めることができ、
最後は後輩がゴールを決めて、勝利が決まりました。
ホイッスルが鳴った瞬間、シュートを決めた後輩のもとに全員が駆け寄り、喜びを爆発させました。
あのときの興奮は今でも鮮明に思い出すことができます。
大会は準々決勝で敗北し、ベスト8に終わりました。
試合後には、チームメンバーへの感謝の気持ちが自然と浮かんできました。
この経験から学んだことは、何かを成し遂げたとき、そこには仲間の力が必ずあるということです。
この学びを活かし、仕事でも同僚やお客様への感謝の気持ちを忘れず、
愚直に謙虚に働き続けていきたいと思います。
日本財託管理サービス 管理部業務課 M・R
◆ スタッフプロフィール ◆
滋賀県長浜市出身 新卒2年目の23歳。
管理部業務課に所属し、内装工事の手配や退去精算をしています。
温泉旅行が大好きです。温泉につかった後のお酒を楽しみに、色々な温泉地を巡っています。