家族とお出かけ中のH・Tさん（左）/中学時代の試合に出場するH・Tさん（右）

私は幼稚園の年中からサッカーを始めました。
小学生の頃は、プロのサッカー選手になることを夢見て、
練習に明け暮れる日々を送っていました。

中学進学時、地元の強豪チームに行く道もありましたが、
自分の力を試したい一心で、Jリーグの1部の強豪チームの
ユースチームのセレクションを受験することにしました。

ライバルは300人ほどで、その中から選ばれるのはほんのひと握り。

しかし、幸運なことに、20名弱しか選ばれないその狭き門を突破。
『プロのサッカー選手』の夢に、現実味を感じ始めたのです。

とはいえ、狭き門のその先は、思いがけない壁がいくつもありました。
最初に感じたのは、個々のレベルの高さです。

全国から集まるセレクションを突破してきた
選手たちの集団なので、一人ひとりの能力の高さは目を見張るものがあります。

監督やコーチから求められるレベルも高く、
その考えにプレーで応えられないと試合に出ることはかないません。
私も当初は『戦力外』に近い扱いを受けていました。

また、特に難しかったのは、選手同士の関係性です。

サッカーのレベルが高いとはいえ、まだまだ10代前半の中学生。

リーダー的な存在の選手が中心となって、
特定の選手をのけ者にするような出来事が横行していました。
そして残念ながら、ある時から私もその対象とされてしまったのです。

練習場で挨拶をしても返してくれない。
練習でミスをすると、過剰なまでに非難される。

そんな日々が数か月も続き、だんだん心が削られ、
あんなに好きだったサッカーがまったく楽しめず、
練習に通う道のりが憂鬱で仕方なかったのです。

それでも続けられたのは、
同じ小学校から通っていた友人たちが変わらず接してくれたこと。

またせっかく突破したこの機会を逃してなるものかと、
歯を食いしばって練習に参加を続けました。

すると最後の最後にチャンスが訪れたのです。

3年生の夏、監督が代わると同時に
攻撃から守備にポジションがコンバートされました。
すると、これが私にとって大きな転機となったのです。

もともと足が速かった私は、
その快足を活かしてチームに貢献できるようになりスタメンに定着。

すると中学時代最後の全国大会で、準優勝を達成することができました。

高校進学後も、全国優勝を経験し、年代別の日本代表候補にも選ばれました。
大学時代には、今でも日本代表で活躍する選手と一緒にサッカーをする経験もできたのです。

最後はケガでサッカーを続けることは断念してしまいましたが、
逆境を跳ね返した当時の経験は、社会人になってからも
どんな壁に当たったとしても諦めずに取り組めた原動力となっています。

現在はマネジメントという立場で、メンバーが壁に当たった際には
乗り越えられるよう声掛けをしたり、一緒に問題について考えたりしています。

サッカーと同じく広い視野を持って各メンバーがオーナー様やお客様の期待に応えられるよう
サポートしていきたいと思います。

日本財託　資産コンサルティング部　H・T

◆　スタッフプロフィール　◆
東京都府中市出身の32歳。
資産コンサルティング部のマネージャーとしてメンバーのサポートを行っています。
最近、1歳2ヵ月になった息子が少し歩き始めました。
4歳お姉ちゃんと遊べるようになるのが楽しみで、2人の成長を妻とともに温かく見守っています。