笑顔が変えた私の人生
2024/12/26
ラーメン博物館を楽しむS・Yさん
私の人生を変えてくれた大切な場所があります。
それは「高知県」です。
大学受験で第一志望の学校に落ちてしまい、
高知の大学に進学したことが私と高知県との出会いでした。
当時の私は参考書が友達というほど人付き合いが苦手で、
常に俯いているような人間だったのです。
そんな私を変えてくれたのは、高知県のある中華料理店での出来事。
家族経営の小さなお店でしたが、
店主の温かい人柄と美味しい料理が地元で評判でした。
大学の友人の紹介でホールスタッフとして働き始めましたが、
最初は苦労の連続だったのです。
オーダーやクレームに対しては十分な対応ができず、
同じ大学のホールスタッフと上手に連携を取ることもできませんでした。
そのため私のできる精一杯の対応を心掛けてはいたものの
接客に自信を持てない日々を送っていたのです。
「今日はあなたに会いたくてお店に来たんだ。
楽しそうに働いているあなたを見ていると、こちらまで元気をもらえるからね」
そんなある日、常連のご夫婦からこんな言葉をかけていただいたのです。
接客は不得意だと思っていた私が、
楽しそうに働いていると言われたことに驚きを感じました。
ですが、それよりも私の対応を評価して
私に会いに来てくださる方がいるということが何よりも嬉しかったのです。
その日を境に、意識的にもっとたくさんの人を
笑顔にしたいという強い思いが芽生えました。
家で鏡を見ながら笑顔の練習をしたり、
コミュニケーションに関する本を読んだりして、
接客の際に以下の3つを心掛けるようになりました。
「返事は誰よりも大きくする」
「私から積極的にお客様にお声がけをする」
「難しいと思われるご要望にも常に笑顔で前向きに対応する」
どれも今までの私では行わないようなことだったので
最初は照れくさくて仕方なかったです。
ですがこれらを実践することで、次第に私に声をかけてくださったり、
会いに来てくださったりするお客様が増えていきました。
私が変わるきっかけを与えてくださった常連のご夫婦も、
月に2回ほど来店していただき交流を続けていたのです。
大学卒業間近の最終出勤日、
常連のご夫婦が大きな花束を持って来店してくださいました。
「あなたに出会えて本当によかった」
その方が目に涙を浮かべながら、
贈ってくれたこの言葉は今でも私の心に深く刻まれています。
この経験を通じて、『私と関わるすべての人を笑顔にする』
という人生の大きな目標が生まれました。
現在私は、営業業務のサポートを行う部署に所属しており、
オーナー様や入居者様と直接お話する機会は少ない環境にいます。
ですが、目標を達成するために
電話越しであっても常に笑顔で対応することを心がけています。
一人でも多くのオーナー様・入居者様に
「出会えてよかった」と言っていただけるよう、
これからも笑顔で前向きに業務に取り組んでまいります。
日本財託管理サービス 管理部 S・Y
◆スタッフプロフィール◆
兵庫県加東市出身。
管理部に所属し、主に原状回復工事に関する営業業務のサポートを行っています。
小さい頃から犬が好きで、休日公園に行っては散歩している犬を眺める時間に
幸せを感じています。