十数年の時を経て弟と友人になれたきっかけ
2025/01/09
社員旅行を楽しむA・Yさん
私には、弟が2人います。
特に末っ子は4歳離れていたので、小さい頃はよく可愛がっていました。
しかし、大学進学を機に長野から上京したため、
それ以来話す機会が少なくなってしまったのです。
顔を合わせるのは、年に数回、帰省したときだけ。
会話は必要最低限でした。
私が家を出て上京した時、弟はまだ中学生でしたので、
私の中では幼いイメージのままで止まっていました。
たまに、仲の良かった頃を思い出してみては懐かしく感じるものの、
大人になったら兄弟なんてこんなものか、と思う程度。
そうこうしているうちに、気づけば十数年あまりの時間が経過していました。
そんな弟との関係が変わり始めたのは、
12年前、父が病気で他界した時のことです。
母や私が悲しみに暮れて動揺している中、
葬儀の段取りをきびきびと進めている弟の姿がありました。
実家の地域では、葬儀場に足を運ぶのではなく、
葬儀屋さんに依頼し、自宅ですべて執り行うのが慣わしです。
家の片づけやお坊さんの手配、
近所の方にご協力いただくタイミングなどを
限られた短い時間の中で取り決めて進めていかなければなりません。
この段取りを弟が中心になって進めてくれたのです。
今思えば年齢を考えても年相応の対応で
驚くほどのことではなかったのかもしれません。
それでも、あのちびっこで泣き虫だった末っ子が
いつの間にか大人になった...という驚きが大きく、
弟のイメージが一変した瞬間でした。
そして、そんな頼もしくなった弟と、
家族のことや相続のことなど、色々な相談をしました。
特に、私は仕事で東京に戻らなければならなかったので、
そばにいる弟に母のサポートをよろしく、と話したのを覚えています。
それ以降、帰省するたびに、弟とは家族の話だけでなく、
仕事やプライベートのことまで話すようになりました。
例えば、弟は日本酒の飲み比べが趣味だということ。転職をしたこと。
そのほかにも、「今仕事でこんな事悩んでいるんだよね。」といった相談や、
「昇進したんだ。」といった嬉しい報告を受けることもありました。
大人になってからの十数年、ほとんど会話のなかった弟ですが、
父の葬儀を機に自然と会話が増え、
こういった話までできるようになれたことを
なんだかとても嬉しく感じています。
今では気を遣わずに本音を言い合える、
弟というよりも、どこか友人のような関係です。
こうやって弟と話をしていると、
相手と向き合って話をすることの大切さを改めて感じます。
お互いの思いや感じていることをしっかり話し合うことで
初めて見えてくることはたくさんあり、
それが相手との関係構築には必要不可欠だと思います。
これは私の仕事にも通ずるところがあり、
オーナー様や会社で一緒に働く仲間たちとも、
しっかり向き合って話をするということを大切にしています。
日本財託管理サービス 管理受託部 A・Y
◆ スタッフプロフィール ◆
長野県伊那市出身。
管理受託部に所属し、オーナー様に管理会社変更や収益改善のご提案を行っています。
日本酒好きの弟と地元産の日本酒の飲み比べをしながら近況報告をするのが、
最近の帰省時の恒例行事です。