当事者意識を強くしたひとつのきっかけ
2025/01/16
会社の登山部で登頂したM・Cさん
およそ13年前、日本財託に入社しました。
それまでは不動産とは関係のない業界で仕事をしていたため、
入社から1年目は不動産の事務の基礎を学ぶことを第一として
仕事をしてきました。
しかし、仕事に対する向き合い方が変わったのは
2年目の秋ごろ、とあるお客様の追加購入に関する
取引を担当した時のことです。
不動産を購入する際には、司法書士の先生と本人の間で、
お電話や対面での購入意思の確認を行うことが必要です。
そのお客様は重い病気を患っており、
病床での本人確認が必要とされていました。
とはいえ、すでに1戸目をご購入されており、
私自身も当時の購入に携わっていたことから
問題はないだろうと、司法書士の先生にお任せしていました。
「これはあなたたちの取引なんだから、責任持って取り組まないといけないよ」
その言葉を言われた時に、ハッと気づかされました。
"本人確認は司法書士の先生の仕事"と
勝手に線引きをしていた気持ちを見透かされたのか、
担当していただいた司法書士の先生からご指導をいただいたのです。
それぞれ役割はあるものの、
その取引において私自身も一人の登場人物であること。
そしてこの取引は日本財託がお客様に
不動産をお引渡しする案件であること。
それなのに、"本人確認は私の仕事ではありません"では
通用しないことを痛感したのです。
これを機に、仕事に対する向き合い方が変わりました。
一つひとつの取引において、人任せにするのではなく、
当事者意識を持って取引に携わることを心がけました。
足りない情報や不備があれば、
コンサルタントだけでなく、司法書士の先生に対しても、
「これってどうなんですか?」と尋ね正確な情報を揃えるようにしています。
あるときの食事の席で、
ご指導いただいた司法書士の先生には
「生意気なことばかり聞いてしまってすみません」と謝ったことがありました。
しかし、先生は
「仕事に対して責任を持ってくれていることだから大丈夫。
誰が相手でも自分の考えを言えることはいいことだよ」と話してくれました。
また、先生からいただいたご指摘を受け入れ、
次の取引に取り入れている姿勢についても評価していただき、
自分の仕事に自信が持てるようになりました。
もちろん、これだけではなく、
多くの先生からご指導をいただくことが成長につながり、
今の私の仕事に向き合う姿勢につながっていると感じています。
最近では毎月100件以上の取引に携わっていますが、
一つひとつの取引に対して当事者意識を忘れることなく
これからも取り組んでいきたいと思います。
日本財託 事業本部 事務管理1課 M・C
◆ スタッフプロフィール ◆
栃木県那須郡出身。
事業本部事務管理1課に所属し、不動産の売買事務全般に携わっています。
今月末に出場予定の10㎞マラソンに向けて、皇居マラソンやジムでトレーニングを続けています。