マネジメントとは?リーダーとは?
2025/03/06
地元秋田でお子様とかまくら体験中のT・Yさん
気づけば、社会人となって25年。
新卒で貸金業界に飛び込み、社会人3年目に支店長を任されてから、
私のキャリアは、ほとんどがマネジメントの仕事でした。
人材育成や組織改革の難しさを痛感する一方で、
社員の成長を感じる瞬間やチームが成果を上げたときには、
何にも代えがたい喜びと充実感を味わっています。
しかし、最初からこのような考えを持っていたわけではありません。
私にとって大きな転機が訪れたタイミングは、30歳のときでした。
新卒入社した会社で、業績が低迷していた支店の再建を任されたときのことです。
当時、貸金業界全体が不況の波に飲み込まれており、配属先の支店もその煽りを受けていました。
社員同士の会話はほとんどなく、雰囲気は重苦しい。
コミュニケーション不足とモチベーションの低下が根本的な課題であることは、
すぐに理解できました。
それまで私が教わってきたマネジメントの役割は
「チームの業績管理」と「メンバーの時間管理」でした。
しかし、疲弊した社員にこれを押し付けても、うまくいくはずがありません。
(これまでと同じマネジメントでは、支店を建て直せない)
そう気づいた私は、新しいマネジメントスタイルを模索しました。
私が取り組んだことは「コミュニケーションの活性化」と「雰囲気作り」です。
口頭でもメールでも「なんでも相談してね」の一言を忘れないようにし、
仕事には関係のないプライベートの話を積極的にするようにしました。
また、どんなに小さい案件でも、一人ひとりに全力でサポートすることを忘れず、
些細な成功でも、部下と一緒に心から喜び合いました。
小さな成功体験を積み重ねることで、
「努力は結果につながる」という実感を持ってもらいたかったからです。
しばらくすると、支店の雰囲気や社員の行動が明らかに変わり始めました。
メンバー同士の会話が増え、自分自身で前向きに考え行動するようになったのです。
最初はやらされ仕事だった、毎朝のティッシュ配りでも
「店長がやるなら、俺たちもやります!」「〇枚配ったので、新規○名獲得ですね!」
といった自発的な発言や、目的意識を持った発言が増えていきました。
社内の雰囲気作りが功を奏したのでしょうか。
しばらくすると、お客様からの新規のご紹介案件が増えていきました。
好循環は留まることを知らず、社員たちは課題を見つけ、
自ら解決策を提案するようになり、支店の業績は飛躍的に伸長。
営業成績は、全国1位となりました。
この出来事から学んだことは、マネジメントとは単なる業績管理の仕事ではなく、
「人の意識と行動を変える力」をもって、組織を成長させる仕事だということです。
リーダーとして何をすべきか。
それは、数字の管理だけでなく、人の成長を促すことにあるのです。
社会人25年を迎えた今、私自身が学び続けることはもちろんですが、
次の世代に何を伝え、どのような組織をつくるかを考えています。
時代が変われば、求められるスキルも変わります。
しかし、「誠実に向き合い、挑戦し続けること」は、
どの時代でも変わらない大切な価値観ではないでしょうか。
次の10年、さらにその先を見据えながら、新しい挑戦を続けていきます。
日本財託管理サービス 管理部 T・Y
◆ スタッフプロフィール ◆
秋田県大仙市出身の47歳。
管理部に所属し、人材育成や組織改革の企画立案を行っています。
週末になると、子供とサッカーをしに出掛けます。
子供にコーチングしながら、私自身も成長させてもらっています。