先々を見据えた丁寧な指導が新しい出会いを生む
2022/01/06
野球場で記念撮影をするT・Kさん
私は大学進学とともに、個人指導の学習塾で
講師のアルバイトを始めました。
メインの担当教科は英語と日本史で、大学受験を目指す高校生が対象でした。
基本的には1対1、または1対2での授業を行う個人指導の塾で、
入塾したばかりの学生は、先生との相性を確かめるために、
複数の先生の授業を受けてもらいます。
その後、気に入った先生を学生が指名し、固定で教鞭をとることができます。
そのため、いかに多くの学生から指名を頂くかが鍵となります。
そもそも、学生に勉強を教えることは簡単ではなく、
『わかりやすく、理解してもらえるように伝えられるか』という技術を身につけることに、当初は苦労しました。
まずは早く教えることに慣れるためにも、
大学の授業の合間を縫って、ひたすら予習を重ねました。
その予習を踏まえて体験に来た生徒を教え、
上手く行ったところ、至らなかった点を反省し、次の授業に活かす。
さらに体験入学の生徒を何人も見ることによって、
徐々に性格の違いや勉強の進み具合などがわかってくるようになりました。
それに合わせた指導方法をプランニングしていくことが徐々に楽しくなり、
講師のアルバイトを長く続けていくきっかけとなりました。
そして、もうひとつ、ある室長との出会いが、
学習塾のおもしろさをより気づかせてくれたのです。
大学2年の後半に、塾にやってきたその室長は、
勉強の教え方だけでなく、指名の取り方も教えてくださいました。
「成績が伸びるか伸びないかは学生次第のところもあります」
確かに講師が情熱を持って教えていたとしても、
学生のやる気次第ではどうすることもできないこともありました。
ただ、どんな時でも「とにかく丁寧に教えなさい」と
室長はことあるごとにお話され、
特に体験入学の学生には特にこの点を留意するよう、講師陣に繰り返し伝えていました。
初めて訪れる学生は期待よりも不安や緊張が大きいもので、
印象が悪ければ他の塾への入塾も考えてしまいます。
そのため、とにかく丁寧に教え、答えにたどり着く面白さや
学ぶことの楽しさを気づかせてあげることが重要です。
また勉強だけでなく、雑談を通して
生徒が趣味や興味のあることに"共感"することを心掛けるようになりました。
その姿勢を貫くと、生徒から指名を受けるだけでなく、
評判はその生徒からご両親や他の生徒に伝わり、ご両親から他のご両親へと広がります。
すると、新しい生徒が入塾し、指名を受けることができるのです。
徐々に生徒数は増えていき、多い時には週に6日も教鞭をとることもありました。
忙しいなかでも一人ひとりと向き合い、関係性も深まり、
生徒の成績が上がった時や、希望の大学に合格した時に
一緒に喜びを分かち合えることが何よりのやりがいとなっていきました。
室長から教わった先々のことも見据えた教え方は、今の仕事にも活かされています。
損害保険をご紹介する立場として、お客様の目線に立ち、短期的なメリットだけでなく、
先々に必要となる保障や特典なども考えたご提案をわかりやすく、
丁寧にお伝えすることを心掛けています。
これからも室長から教わったことが体現できるように、仕事に取り組んでいきたいと思います。
日本財託 保険事業部損害保険事業部 T・K
◆ スタッフプロフィール ◆
埼玉県川越市出身43歳。
損害保険事業部に所属し、保険契約の案内や事務手続き、保険事故の取り纏めなどを行っています。契約者様へ、分かりやすい説明を心掛けています。
趣味は、西武ライオンズ(野球観戦)で、休日は、野球場でリフレッシュしています。目指すは、全球場での観戦です。