休日のK・Yさん

私は以前、不動産の内装工事を請け負う会社で働いていました。

新卒時はマンション売買の営業職でしたが、
買い取ったマンションをリフォームし、売却する過程を何度も経験するなかで、
内装工事に関する知識が乏しいと感じるようになりました。

営業をしながらでは、工事の現場を知る機会がなく、
提案の引き出しの少なさも気になっていました。

知識を補うなら、現場に携わるしかない。
意を決して、内装工事会社への転職を決めたのです。

最初は工事請負の営業として働いていましたが、
より現場に近い場所を望み、営業と現場の両方に携わらせていただきました。

現場では下っ端として、できることは何でもこなしました。

朝８時前には出社して準備を終わらせ、
職人さんと一緒に工具や部材を現場へ運び、
その日の工事が終われば掃除をして帰社する。

真夏のある現場では、砂壁を壊してほこりが舞うなか、
施工に使うコンクリートを一輪車いっぱいに溜め、
汗が出なくなるほど、一日中往復もする現場もありました。

その合間を縫って営業活動も行っていると、
休む時間はほとんどありません。

さらに苦労したのは、
職人さんとのコミュニケーションです。

「おい、インニッサン取ってくれ」

これは壁の中に使う木材とそのサイズを表している単語なのですが、
最初は何を言っているのか、まったくわかりませんでした。

まごついていると、
「早くしろっ！」と声を荒げられます。

現場では専門用語が飛び交い、ついていくことで精いっぱい。

メモを取ったり、帰宅してからも専門書を読んだりと、
なんとかついていけるように励みました。

１年ほど経つと、職人さんとも円滑にコミュニケーションが取れるようになりました。
意思の疎通ができるようになると、多少無理な相談も受けてくれるようになったのです。

お客様の要望をヒアリングし、わかりやすく職人さんに伝え、
実現の難しいことは理由とともに代替案をお客様にご提案する。

営業としても、提案の幅が広がったと感じました。

その会社には7年間所属し、また別の会社で経験を積んだうえで、
現在は日本財託にてワンルームの内装工事に携わっています。

戸建てやファミリータイプのお部屋を扱っていた当時と比べ、
単身用のお部屋では、できることが限られていることは事実です。

ただ職人さんと多く関わってきた経験があるからこそ、
お客様のご要望をしっかりとヒアリングしたうえで、
可能な限り実現していくことができると思っています。

ワンルームの特徴を深く学び、
プラスαのご提案ができるようにしていくことが私の使命だと感じています。

オーナー様の大事な資産の価値を最大限発揮できるように、
これからも精進していきたいと思います。

日本財託管理サービス　管理部業務課　K・Y

◆　スタッフプロフィール　◆

東京都足立区出身の35歳 。
管理部業務課に所属し、退去立会、内装見積もりから手配、 精算対応を行っております。
1日でも早く次の借主様が入居し、 快適に長く住んで頂けるよう、一室入魂の気持ちで臨んでいきます。
最近は7カ月になる娘が歩けるようになったら、一緒にどこへ行こうか、とそればかり考えています。