『人を喜ばせる仕事をする』きっかけとなった一つの後悔
2022/02/10
バンド活動をしたいたころのD・Sさん
「人とかかわり、人を喜ばせる仕事をする」
新卒で証券会社に入社後、1年前に日本財託に転職してからも一貫して
仕事の軸となっている信念です。
とはいえ、昔からそうした志を抱いていたわけではありません。
むしろ物ぐさな性分だったように思います。
そんな自分を変えたのは、大学時代に所属していた軽音部での活動です。
昔から音楽、とりわけ歌うことが好きだった私はボーカルを担当し、
入部してからしばらくは仲間たちと楽しく音楽活動を行っていました。
転機となったのは大学2年生の春、新入生歓迎ライブのときのことです。
ライブは丸一日に渡って行われ、100名近い部員が参加。
新歓の時期ということもあり、期待に胸を膨らませた新入生の姿も見て取れます。
そんな会場の熱気とは裏腹に、私の心は冷めきっていました。
というのも、季節の変わり目による影響か、数日前からのどの調子が悪く、
ライブ当日もいつものように声が出せずにいたのです。
だからといって、バンドメンバーや来場者の手前、キャンセルすることもできません。
「どうにか乗り切るしかない」。
そんな思いでステージに立ったのを覚えています。
ただ、こればかりは気合だけで乗り越えられるはずもなく、
声は終始ガラガラで音程が取れず、時折盛大に裏返ってしまいます。
それまで盛り上がっていた会場も徐々に勢いを失っているのが
肌でひしひしと感じ、言いようのない悔しさが胸中に広がります。
自分が楽しめなかったのはもちろん、見に来ている人たちを楽しませるようなライブが
できなかったことが何よりもショックだったのです。
「自分が楽しむには、まず人を楽しませよう」
そこからの私は少し変わりました。
2年生の夏からは部の役員に就任。
部員同士が交流できるイベントを自ら企画し、実行に移しました。
一方では他の部活動との窓口として折衝を行ったりと、
面倒くさがりのかつての自分からは想像できないほど動いていたように思います。
自らが先頭に立って動くのは骨が折れましたが、
それ以上に周囲の人が喜ぶ姿を見るのがうれしく、モチベーションとなっていました。
そうして迎えた3年生の冬、引退ライブの日。
トリのバンドとして出演し、30名いた同期をステージに上げてのパフォーマンスに
会場が笑顔に包まれます。
「めっちゃよかったよ!お疲れ様!」
仲間からは口々に労いの言葉を掛けられ
自分の行動は間違っていなかったと実感した瞬間でした。
私はいま、コンサルタントとして日々、お客様の資産形成をお手伝いしております。
オーナー様向けのアンケートで自分が担当したお客様から
「担当者の対応」の項目で「非常に満足」との評価をいただくと、
自然と笑みがこぼれ「また頑張ろう」と前向きな気持ちになります。
「あなたが担当でよかった」。
そうお客様から言っていただけるよう、
今後も人に寄り添った仕事をしていきたいと思います。
日本財託資産コンサルティング部 D・S
◆ スタッフプロフィール ◆
神奈川県横浜市出身。
資産コンサルティング部に所属し、東京中古ワンルームを通じて、
お客様の老後の不安を解消することを目指しています。
2年ほど前から趣味でキャンプを始めました。「キャンプ飯」や川釣りなど大自然の中でしか味わえない感覚がたまりません。