慢心が生んだ挫折から学んだ謙虚な姿勢
2022/03/31
友人とゴルフを楽しむN・Sさん(左)・野球のユニフォーム姿のN・Sさん(右)
小学校3年生のころ、
地元の少年野球チームに勧誘され参加することになりました。
小さなころから父とキャッチボールをしていたり、
学校で壁あてをして遊んでいたことから、同学年と比べても実力がついており、
1年経つ頃には、上級生たちに交じって試合にも出るようになりました。
チームの中心的な選手として活躍していたこともあり、
徐々に得意げな気持ちが芽生えていったのです。
さらに中学に進学するころには、硬式のシニアチームからスカウトされたこともあって、
すっかり天狗になっていました。
しかし、いざ硬式のシニアチームに入団してみると、
周囲とのレベルの違いに、
伸びきった鼻は、あっという間に折られてしまいました。
中学入学時に140㎝もなかった私と比べて、
他の選手は20㎝も30㎝も身長が高く、
打球のスピードや飛距離ではまったく歯が立たなかったのです。
1軍と2軍があったのですが、
周囲についていけない私は当然のように2軍に振り分けられ、
さらに2軍でも試合に出る機会をもらうことができませんでした。
練習自体は厳しいわけではありません。
ただどんなに練習を頑張ろうと、なかなか試合へ出場することはかないません。
その状況は中学2年生になっても変わらず、
自分でもどうしたらよいか分からなくなっていたのです。
7月のある夜、ついに自宅の風呂場で倒れてしまいました。
病院の診断結果は「自律神経失調症」。
練習後には、いつも表情なくうなだれていた様子を家族も心配していたようで、
その日から2か月ほど、学校も休みがちとなってしまいました。
(このまま野球も学校もフェードアウトしてしまうのだろうか)
ぼんやりとそんなことを考えていると、
「大丈夫、大丈夫!無理しなくていいから」と
母は私のことをずっと励ましてくれました。
そんな言葉に背中を押され、少しずつ学校にも行けるようになり、
練習には参加しないもののシニアチームの練習も外から眺めて、
また野球をやりたいと思えるようになっていきました。
とはいえ、簡単にポジション争いに勝てるような
レベルでないことは百も承知でした。
小学生のころに積み重なった慢心を捨て、
どうやったら並みいるライバルたちに勝てるかを考えました。
そして、復帰してからは自分の持ち味を生かすことに集中しました。
自分の持ち味は「守備力」です。
小さなころから父を相手にキャッチボールをし、
壁を相手に、左右に転がる白球を追いかけ続けてきたからこそ、守備力には自信がありました。
目標が明確となると、あとは徹底的に追い込んでいくだけです。
その甲斐あって、中学3年に上がるころには1軍に昇格し、
セカンドのサブプレーヤーとしてベンチ入り。夏にはスタメンの座を勝ち取ることができました。
当時は非常に辛く、苦しい期間でしたが、
その時があったからこそ、どんな時でも慢心することなく謙虚な気持ちをもって
必要なことに集中することを学ぶことができました。
この時の経験は、私自身の成長の糧となっています。
今日で新卒1年目が終わり、明日からは2年目で会社には後輩も入ってきます。
この時に学んだ謙虚な気持ちを忘れず、
いまの自分にできることを最大限出し切って、
2年目も学びある1年とすべく頑張っていきたいと思います。
日本財託管理サービス 管理受託部受託課 N・S
◆ スタッフプロフィール ◆
奈良県橿原市出身の23歳。
管理受託部受託課に所属し、物件オーナー様に管理委託や収益改善のご提案を行っています。
最近、ゴルフにはまっています。先日ようやく100切りも達成したのでますます上達意欲が増しています。