『人に寄り添って生きる』。人生の指針をくれたボランティア
2022/04/07
学生時代、海外ボランティア先でのT・Nさん(中央)
「人と関わり、人に安心感を与える存在でありたい」
私が人生で大切にしていることの一つです。
とはいえ、最初からそうした志があったわけではありません。
きっかけは大学生のころのとあるボランティア経験です。
いろんな人と関わる大学生活にしたい。
大学入学後、そう目標を立てた私は、
大学内にボランティアを斡旋する場所があることを知り、
足を運んでみることにしました。
思えばこれが私のターニングポイントだったように思います。
窓口に行くと、50代くらいのボランティアコーディネーターの女性が現れました。
「どんなことがやりたいの?」
入学したてで右も左も分からない私に気さくに、
かつ親身になって相談に乗ってくれます。
自分の希望を話すうち、不安な気持ちがどんどん薄れていくようでした。
そんな親切な担当者のおかげで
山形県での有機農業支援のボランティアをやってみようと決意。
大学1年の夏季休暇を利用し、同じ大学の学生ボランティア10人とともに
1週間のボランティア生活がスタートしました。
ボランティアでは実際の農作業の手伝いから現地の農業を学ぶフィールドワークなど
目まぐるしい毎日です。
そんな中で感じたのは現地の人の温かさ。
現地では一週間のうちの半分は地元の農家にホームスティしていましたが、
食事の際は地元の野菜をふんだんに使った家庭料理を次々と出してくれます。
また、声を掛け合いながらの農作業は大変ながらも楽しく、
作業の合間に昔ながらのかやぶき屋根の家で、
スイカを食べながら交わした何気ない会話すらもどこか優しさに満ちていて、
私自身も幸せな気持ちになりました。
「有機農業は大変で手間もかかるのに、なぜ続けているのですか」。
ボランティアの受け入れを企画している地元の青年部の人に質問したことがあります。
「買って食べてくれる人の安心、安全のため。それしかないよ」。
そう語る横顔は10代の私には非常にまぶしく映りました。
目の前の人だけでなく、その先にいるであろう人にも寄り添い、想いを届ける。
私もそんな人になりたいと、強く思いました。
現在、人事総務部で新卒採用の仕事をしています。
日々、様々な学生と関わるなかでも、大学時代に出会った人々から学んだ
人に寄り添う姿勢は忘れてはいません。
学生が仕事を通してやり遂げたいことが日本財託でできるかどうか、
できるだけ安心して本音を話してもらえるよう、
一人一人に向き合って業務をこなしています。
新卒入社から4月で丸1年。新しい後輩たちも入ってきました。
相手の立場を理解し、安心感を与えられる良き先輩として、
今後も成長していきたいと思います。
日本財託人事総務部 T・N
◆ スタッフプロフィール ◆
愛知県清須市出身の23歳。
人事総務部に所属し、主に新卒採用で学生との面接、会社説明会の運営などを行い、学生に日本財託の良さをお伝えする。
先日も農業ボランティアに行ったメンバーと集まりました。近いうちにまた山形へ行こうと計画しています。