"自分にしか生み出せない価値"があると信じ行動する
2022/04/28
友人と会食を楽しむA・Tさん(左)
「先生のおかげで合格できました!」
大学4年間続けていた塾講師で、この言葉ほど、
やりがいを感じられた言葉はありません。
塾講師を始めた理由は、
「昔から教えるのが好きだったから」、「時給が高そうだから」、
とありきたりな理由でした。
軽い気持ちで始めたアルバイトにそこまでの熱量はなく、
小学生から高校生まで教える私の授業はカリキュラムを忠実に従ったもの。
教えることに苦労はなく、生徒の成績も上がっていたので満足感はありつつも、
どこか作業的で退屈さも感じていました。
塾講師2年目を迎え、新たに大学受験の生徒を担当することになりました。
同じ大学の先輩の卒業に伴い、先輩が担当していた生徒を引き継ぐ形です。
引き継ぎを受けるなかで、先輩の授業への取り組み方に衝撃を受けました。
先輩は生徒が受験する大学の過去問はもちろんのこと、
少しレベルの下げた大学や同じ出題形式の大学まで過去問を分析。
問題を解くために必要な知識や考え方、
どんな問題集を使っていけばよいのかまで、体系的にまとめていたのです。
「こんな授業は俺にしかできないよ。」
と冗談のように話していましたが、先輩にとってはこれが当たり前。
カリキュラム通りのひとコマ80分の授業をこなしていた自分が
急に恥ずかしくなりました。
「自分にしかできない授業、生徒への向き合い方がしたい!」
これをきっかけに、私の姿勢は明確に変わりました。
それまでの授業の準備といえば、始まる30分ほど前に済ませていましたが、
そこからはひとつの授業時間の倍以上の時間をかけて準備を行い、授業に臨むようにしました。
生徒が受験予定の大学のすべての過去問を自分で解き漁り、
出題形式や傾向、難易度などの分析を行い、生徒の習熟度に合わせて問題を取捨選択。
自分の大学の講義やテストはそっちのけで、
「ここまでやる人はいない」と自分で思えるほど授業への準備に時間を費やしました。
すると生徒も私の熱意にこたえてくれたのか、より真剣に授業を受けるようになり質問の回数や質も向上。
最後まで自分の授業を信じて、ついてきてくれました。
結果的に、第一志望に合格できた生徒、そうでない生徒がいましたが、
「先生のおかげでここまで頑張れました」とみんなが感謝をしてくれました。
すべての生徒を合格させられなかったのは本当に悔しい限りですが、
自分にしか生み出せない価値があることを実感することができました。
そんな私も社会人2年目を迎えました。
昨年配属されたのは、新設されたばかりのオーナー様へ情報を発信するチームで、
発信する情報の質や内容、タイミングや伝達方法まで試行錯誤を繰り返す日々でした。
知識も経験もなく、組織としてもゼロからのスタートでしたが、
ひとつひとつ、目の前の課題に向き合ってきた結果、
オーナー様からはさまざまな反響をいただくことができました。
そして、今年度からはチームリーダーを担当させていただくこととなりました。
これからは自分のことだけでなく、チーム全体のことを考えていく必要があります。
新しい役割で不安もありますが、必ず"自分にしか生み出せない価値"があると信じています。
これから試行錯誤を重ねて、それを見つけていきたいと思います。
日本財託 マーケティング部インサイドセールス課 A・T
◆ スタッフプロフィール ◆
長野県坂城町出身の24歳。
マーケティング部インサイドセールス課CSチームに所属し、オーナー様に向けた情報配信を担当し、キャンペーンのご案内や物件紹介を行っています。
最近"ひとりカラオケ"にハマり、最寄りのカラオケに足繫く通っています。
十八番は、シャ乱Qの「シングルベット」です。