与えられた環境で目標に向かって努力をする
2022/06/02
友人と休日を過ごすN・Yさん(左)
昨年のオリンピックから新たな種目として加わった『空手』。
日本人選手も金銀銅のメダルをそれぞれ獲得して、盛り上がりをみせました。
一方で、空手自体は知っていても、
競技としての空手を理解している人は、ほとんどいないのではないでしょうか。
実家の目の前が空手道場だったことから、
私も両親の勧めで空手を始めましたが、
認知度の低さから苦労する経験が幾度もありました。
空手自体は始めて見ると楽しいもので、
週に3回学校が終わると道場へ向かい、1時間半ほど汗を流します。
さらに、練習が終わっても毎回1時間程度は
自主練をすることが私の習慣になっていました。
その甲斐もあって、競技のひとつである『型』では、
小学生時代は負けなしで過ごすことができました。
進学先の中学校には、もともと空手部は無かったのですが、
同じ道場に通っていた3つ上の先輩が創部。私も進学と同時に入部しました。
とはいえ、競技としての空手の認知度が低く、また部員数も少なかったことから
練習場の割り当てからは漏れてしまい、体育館のステージ上が主な練習場でした。
それでも先輩や後輩も含め、メンバーは道場時代から知っている顔だったこともあり、
毎日楽しく練習していたのを覚えています。
中学を卒業し高校へ進学しても、そこには空手部はありませんでした。
ただその高校には、同じ道場出身の先輩が通っていたり、
大会で顔を合わせたことのある別の道場の同級生がいるなど、経験者が6人ほどいました。
「空手部、作ってみようか」
入学して半年ほどが経ったある日、ひとつ上の先輩が音頭を取る形で、
高校でも空手が楽しめる場を作ろうと動き出したのです。
メンバーの目途はつき、顧問の先生については先輩が中心に探してくださり、
流派は違うものの、請け負ってくれる先生が早々に見つかりました。
あとは、練習する場所です。
とはいえ、すでに振り分けられている練習スペースを調整することは難しく、
剣道部や柔道部がいないときに道場を借りられるよう交渉し、練習する場を確保しました。
またどうしても借りられる場所がない時には、
学校中を探して、屋根のある空いたスペースを見つけては練習を重ねる日々。
それでも、目標に向かってモチベーション高く、
メンバー間で声を掛け合って研鑽に励んできました。
私は空手歴が長いこともあり、副キャプテンとして、
経験の浅いメンバーのフォローをしたり、
試合に臨んでいるメンバーへの声援を欠かしたことはありません。
応援の声が大きすぎると審判から注意されることもありましたが、
少人数だからこそ団結して、勝利を目指しました。
キャプテンは全国大会にも出るほどの実力者となったことで、
徐々に部員は増えていき、私が卒業するころには部員は20人ほどとなったことも
嬉しい思い出のひとつです。
十分な環境は整っていなくとも、
与えられた環境のなかで目標にむかって努力することを学びました。
高校卒業と同時に、私は空手を辞めてしまいましたが、
その学びは今にもつながっています。
外環環境のせいにすることなく、自分にできることを第一に考えながら、
これからも仕事に精を出していきたいと思います。
日本財託管理サービス 管理部管理課 N・Y
◆ スタッフプロフィール ◆
愛媛県松山市出身の34歳。
管理部管理課に所属し、入居者様からのお困りごとへの対応や、お部屋の修繕工事の手配等を行っています。
動物が好きなので、休日に時間が合えばエキゾチックアニマルのイベントに行ってます。
また体重が過去最高値を出しているのでダイエット始めました。
GWで3kg落ちましたのでこのまま継続していきたいです。