最高の裏方に
2022/06/23
プライベートを楽しむF・Dさん
私は大学時代の4年間、公共放送の子会社で
イベントスタッフのアルバイトをしていました。
そこでは主に、公開収録番組に参加する観客の入場誘導や収録中の客席の監視、
楽屋警備などの業務を行っていました。
なかでも最も大きいイベントの一つが、年末に開催される紅白歌合戦。
このときほど、スタッフ陣の熱量や緊張感を
肌でひしひしと感じることはなかったように思います。
紅白歌合戦では会場であるNHKホールに約3,000人が集まり、
出演者の数も通常の番組の比ではありません。
本番当日の朝7時ごろ。
師走の寒空の下、会場に集合した私たちの最初の業務は待機列の整理と座席券の配布です。
早く並んだからといって、必ずしも良い席をとれるわけではありませんが、
観客は皆熱心で早朝から並びはじめます。
『朝早くから来てくれている人の期待を裏切らないようにしなければ』
私を含め、アルバイトの皆が気を引き締めて仕事に当たっていたことを覚えています。
観客の列整理ではトランシーバーを使い、列の状況の把握や人の流れを共有しながら
混乱が起きないように列を整えていきます。
「こっちに並ばせよう...。いや、やっぱりこっちで」
耳に装着したイヤホンからは次々と指示が飛んできます。
そんな中、バイトリーダーから私に連絡が入りました。
「車いすで来られている方がいるから、どういう導線を取るか考えてくれ」
判断を間違えると、会場に混乱をきたしてしまいます。
『列待ちは公平でなければならない。じゃあ車いすの方も並ばせるのか?
いや、それでは列のスペースを取ってしまうし、
車いすの方にとって少しずつ進むのも大変なのではないか...』
様々な要因を考慮した結果、車いすのお客様は受付近くで待機していただき、
付き添いの方のみ列に並んでもらう案をひねり出しました。
「よし、そうしよう」
リーダーからのゴーサインを無事もらい、ドキドキしながら実行に移し、
何とか列を乱すことなく、席座席の配布を終えることができたのです。
その後、本番の放送時間の間は、客席、ロビー、楽屋口など割り当てられた
ポジションに立ち、ローテーションで監視を行っていました。
楽屋では制作スタッフたちの動きが慌ただしさを増しています。
「このままじゃ○○さん(ジャニーズの大御所)出られねぇぞ!!」
時には怒号が響きながらも、何とか無事に放送を終えることができました。
一つの仕事を作り上げるためには、表に立つ人だけでは絶対に成り立たない。
これは日本財託グループの仕事にも通ずるように思います。
お客様との商談を進めるコンサルタントだけでなく、その裏には集客から書類作成、
ご購入頂いた部屋の管理に至るまで、様々な役割を持つ社員が関わっています。
今後も物件の仕入れ担当として、社内外を問わず、
関わるすべての方たちに感謝とリスペクトの気持ち忘れず、
物件を購入されるお客様が「この物件を購入してよかった」と満足いただけるような
"最高の裏方"を目指していきたいです。
日本財託 事業部仕入開発課 F・D
◆ スタッフプロフィール ◆
栃木県小山市出身の28歳。
事業部仕入開発課に所属し、お客様にご紹介する物件の仕入れに関する業務を担当しています。
先日はロックバンド「Mr.Children」の30周年ライブに参戦。50歳を超えてもなお第一線で輝き続けるメンバーたちに元気と感動をもらいました。