仕事ができ誰からも慕われる新人時代の課長を目指す
2022/06/30
業績発表会で表彰を受け、笑顔のT・Aさん
「3ヶ月間は何でも聞いていいけど、それ以降は1人で仕事が回せるように」
新卒で入社した証券会社では、事務職として関東のある支店へ配属されました。
配属先の総務課長のAさんからは、3ヵ月での独り立ちを命じられ、
入社早々さっそくOJTの先輩につきっきりで業務を教えていただきました。
開店後は窓口や電話でお客様のご対応をしながら、
あらゆる雑務をこなしていきますが、常に時計が気になってしまいます。
(今日も"魔の15時"が近づいてくる...)
毎日15時までには、その日の売買の処理を終わらせなければなりません。
もし時間内に終わらなければ、翌営業日にずれ込んでしまい、
お客様をはじめ多方面にご迷惑をおかけしてしまいます。
処理を行うために、営業が発行する伝票集めに奔走し、
自席に戻ってからは伝票の内容を素早く正確にパソコンで打ち込んでいきます。
「これ伝票と数字はあっているけど、どうしてこういう処理の仕方をしたの?」
すべての伝票を打ち込んだとしても、その先でAさんがすべての処理に目を光らせ、
少しでも違和感があれば指摘されます。
ただ答えまで教えてくれることはなく、
ヒントはいただくものの、必ず私に考えさせ答えを出させます。
1円でも間違うわけにはいかず、不正があれば当然大問題へとつながります。
だからこそ、自分が行っている仕事を理解したうえで先へ進まなければなりません。
Aさんとのやり取りの中で、自然と考える癖が身についていきました。
予告通り3か月が過ぎOJTの先輩が離れると、日々の業務で抜け漏れが無いように、
目のつくところに時計を置いたり付箋を貼ったりと、時間を意識して業務をこなしていきました。
またジョブローテーションが盛んに行われることも、その支店の特徴で、
それは誰かが休んでしまったとしても、他のメンバーでカバーができる体制を整えることが目的です。
ようやく仕事に慣れてきたとしても、頃合いを見て別の仕事を担当することになり、
またイチから学んでいかなければなりません。
日々の仕事に忙殺されていると、「そろそろ伝票を集めに行く時間だよ」
と隣の席だったAさんからこっそりとフォローが入ります。
毎日、率先して早朝から出社し、準備や仕事をこなしていることもしっかりと見ていてくれて、
みんなの前で『お手本にするように』とほめてくれることもありました。
女性ばかりの部署で唯一の男性社員だったAさんでしたが、
仕事ができるだけでなく、誰からも慕われる存在でした。
そんなAさんは、私が入社から2年ほどが経ったころに県外への転勤が決まったのです。
とはいえ、転勤後も支店間の内線がかかってくることもあり、
私が受けたときには『最近、仕事はどう?』と必ず気を使ってくださいました。
入社から丸3年が経った頃、次のステップへ進むべく転職を決意し、
最終日を迎えると、支店間の内線が私のもとへかかってきました。
『今日最終日なんだって?寂しいけど次の職場でも頑張ってね』
どうやらAさんが私の退職を聞きつけ、最終日を確認し
多忙のなかでも電話をくださったのです。
仕事に厳しい方でしたが、私の現在の仕事のスタイルは、
この新卒時代の影響を大きく受けていると思っています。
日本財託では家賃管理部に所属し、Aさんと同じくチームをまとめる立場となりました。
あの頃のAさんには、まだまだ追いついていないかもしれませんが、
Aさんを目標にこれからも精進していきたいと思います。
日本財託管理サービス 家賃管理部 T・A
◆ スタッフプロフィール ◆
群馬県出身。
家賃管理部に所属し、毎月の入金のチェックとオーナー様へ振り込む家賃の送金を担当しています。
最近、運動不足解消と気分転換に、ママ友5人で週末の早朝ウォーキングを始めました。好きな時に参加して、近所の散策程度の緩い会ですが、すごく良いストレス解消になっています。