180度考えが変わった上司の"教え"
2022/07/28
お子さんと休暇を楽しむS・Kさん
新卒で入社したのは全国に支店のある大手不動産会社で、
当時は入居者募集業務を担当していました。
初めての上司は売上第一主義の方で、
『同期や他の営業には負けるな』が口癖でした。
上司はトップセールスで早くから支店長に抜擢。
私はその方のもとで、その思想を徹底的に学びました。
入社した会社は転勤が多く、
私も在籍した7年間に、10回以上転勤をしてきました。
社会人3年目には隣の県の支店へ転勤となり、
新たな環境でスタートを切りました。
当時はリーマンショックの影響で、地方の賃貸市場も大きな影響を受けており、
取引していた会社は倒産、新たな借り手もなかなか見つかりません。
転勤してからの3~4ヵ月の間は全くと言っていいほど売り上げは伸びませんでした。
そんな状況でも、売上第一主義を叩き込まれていた私は、
先輩や同僚を"ライバル"としてしか見ておらず、
『他人を真似たら恥だ』と変なプライドが邪魔をしてしまい
誰にも相談や協力を求めることができずにいました。
そんな私を見かねて、
上司が私を呼び出したのです。
「環境が変わるのは自分を成長させるチャンス。
もっと他の社員の仕事ぶりを見て、聞いて学んだ方がいい。」
売り上げも伸びていないし、きっと詰められるんだろうと
考えていた私にとって想像もしていない言葉をかけられました。
「自分を成長させるのは、自分だけじゃなく、他の人との関りが大事だよ。」
これまで教わってきたこととは真逆の考えで、
まさに目から鱗が落ちるような思いでした。
個人の売り上げも大切だが、
店舗全体の売り上げはもっと重要であること。
そして、たとえ個人の目標が達成できていたとしても、
まわりの営業や店舗の目標が達成できていなければ、
フォローすることを求められました。
そのころから、ひとりで営業するのではなく、
積極的に先輩や同僚とコミュニケーションを取り、
成功事例があれば自分も試してみるようになりました。
また、それまでは自分のことばかり考えていて、
まともに携わっていなかった後輩の指導にも
率先して取り組むようにしました。
すると自分自身の成績も向上し、
ひいては支店全体の売り上げも伸びていったのです。
その上司のもとで働くことができたのは1年ほどでしたが、
10年ほど経った今でも交流があり、私の良き相談相手となってくれています。
転勤や転職は、いちから人間関係を作り、新しい環境やルールに合わせていかねばならず、
大きなストレスを抱えるネガティブなイメージを持たれがです。
ただ、私にとってはこの方の言葉のとおり、自分を大きく変えるチャンスとなりました。
日本財託では賃貸営業部の新規契約チームでマネジメントにも携わっていますが、
この方の姿勢を見習い、協力して取り組むチーム作りの参考にさせてもらっています。
また、お部屋を契約して新生活を始めようとする入居者様に対しても、
転勤の多かった経験を活かして、不安な気持ちを汲み取り、
寄り添った対応を心掛けていきたいと思います。
日本財託管理サービス 賃貸営業部新規契約チーム S・K
◆ スタッフプロフィール ◆
宮城県仙台市出身の37歳。
賃貸営業部 事務管理課に所属し、賃貸募集物件の図面作成や賃貸借契約における書類作成行っています。
プライベートでは、数年前からキャンプにはまり、物欲が止まりません...五歳になると息子と色々なキャンプを周り、これからもアウトドアを楽しみたいと思います。