旅先にて笑顔のA・Rさん

お客様の喜ぶ未来を想像し、目の前の業務に取り組む。

私が日々、仕事をする上でのモチベーション維持として大切にしていることです。

そうすることで、どんな仕事も前向きに取り組むことができ、
良い仕事につながる好循環ができると信じています。

それを教えてくれたのは、前職でのあるお客様との出会いでした。

私は新卒で不動産会社に入社。注文住宅部門で施工管理の仕事をしていました。
施工管理の仕事は建築現場におけるいわば「司令塔」。

施主様からの要望に沿って段取りを組み、職人さんとともに現場で指示を出し、
トラブルがあれば解決に奔走します。

新卒1年目は会社の上司や先輩とともに様々な現場へ足を運び、経験を積んでいきました。

2年目になると自分でも担当物件を持つことになりました。
転機となったのは、2件目を担当したときのことです。

工事期間中は工事の状況を確認してもらうため、
お客様を現場に案内する機会があります。

今回のお客様は30歳前後のご夫婦。

「ここの部材はこういう役割があります。あちらにあるものは...」

入社2年目で、現場では珍しい女性監督という立場もあり、
お客様が工事に対する不安を抱かないよう、自分なりに精一杯説明しました。

その甲斐があったのか、お客様から帰り際、
「詳しく説明してくれて安心しました。ありがとう」と感謝の言葉をくださりました。

（新米の私でも、ちゃんとお客様の期待に応えることができているんだ）

嬉しさとともに、よりお客様に喜んでもらうにはどうしたらいいか
考えるようになりました。

その後もお客様とやり取りを重ねながら、時には職人さんに頭を下げ、
家具の配置を変えたりするなど、できる限りの対応をしたことを覚えています。

着工から4カ月。ついにお客様に物件を引き渡す日がやってきました。

上司らとともに新居にお邪魔し、
室内設備の使い方や書類回りの説明などを一通り行います。

「これでお引き渡しのお手続きはすべて終了しました。
これまで色々とありがとうございました。失礼します」

最後にそう告げて立ち去ろうとしたとき、
「よかったら家の前で一緒に写真を撮ってくれませんか」
旦那さんがそう声を掛けてくれたのです。

上司によると、最後に写真を一緒に撮りたいというお客様はなかなかいないとのことです。

（自分なりにやってきたことは間違ってなかったんだ）
言いようのない達成感が込み上げてきました。

この案件を通して「失敗しないようにする」から「お客様に喜んでもらうことをする」へ
仕事に対する意識も変わったように思います。

日本財託に入社し1年。
今は直接お客様とやり取りを行う機会は減りましたが、
どうすればお客様が喜んでくれるのかを考えながら仕事をする姿勢は変わっていません。

今後もこの気持ちを胸に、日々精進していきたいです。

日本財託管理サービス　ソリューション事業部　A・R

◆　スタッフプロフィール　◆
宮城県仙台市出身。
ソリューション事業部に所属し、主に物件のリノベーションで現場の施工管理を
行っています。趣味は電車や車で少々遠出をすること。
最近は富士山のふもとにある「忍野八海」に行き、澄んだ湧き水の美しさに癒されました。