すべてはお客様のために
2022/10/06
「すべてはお客様のために」
私が仕事をする上で大切にしている価値観です。
ありきたりな言葉だけに「それはどういうことを指すのか」と問われると
なかなか答えづらいのではないでしょうか。
実際、過去の自分もそうでした。
私は日本財託に入社する前、10年間ほど証券会社に勤務していました。
証券会社は「売り上げこそが正義」といった文化です。
私自身、お客様にとって必要のない株や債券だったとしても
頭を下げお願いして契約してもらい、手数料を稼ぐ日々を送っていたのを覚えています。
このやり方が正しくないことは理解していたものの、
「仕事だから」と割り切っていました。
転機が訪れたのは4年ほど前。とある地方都市の支店に転勤したときのことです。
それまでの個人営業とは変わり、地域を代表するような法人やそのオーナーに対し
事業戦略に関わりながら課題の解決策を提案する部署に配属されました。
配属先が変われば当然、上司も変わります。
直属となる上司は前年度に全国トップの営業成績を収めた人物です。
私は優秀な上司から学ぶことができる期待感と同時に
(この人も日々ノルマを叫びながら、お客様を潰していくんだろうな...)
と陰鬱な気持ちになりました。
しかし、実際には全く違うトップセールスの姿がそこにはありました。
上司は手数料が見込めるお客様を他の担当者に引き継がせ、
代わりに口座はあっても面識すらない、ただし様々な提案ができるお客様にのみ注力していくといいます。
「そんなことしたら数字が出せなくなるのにいいんですか?」
私は思わず疑問をぶつけていました。
上司は「目先のつまらない商いをするためにここにいるんじゃない。お客様が本当に必要なことを考えて提案して、真っ当に大きな数字を出すんだよ」と自信たっぷりに答えます。
(この上司はもしかしたら本当にお客様のために仕事をしているのでは?)
私はこの人についていこうと決意しました。
とはいえ、日々の数字に追われることが当たり前になってしまった私の性格はすぐには変わりません。
上司と仕事をし始めてから一度、仲の良いお客様に対し無理な提案をしたことがありました。
その際、普段は怒らない上司が
「お前に期待しているのはそんな数字の出し方じゃない。時間はかかっても本当に必要な、大きな商いをしろ」
と本気で叱ってくれたのです。
そこからの私は心を完全に入れ替えました。
お客様への丁寧なヒアリングから潜在的なニーズを掘り起こし提案することを心掛け、またそのための勉強も欠かしません。
そうすると、徐々に大きな事業につながる案件がでてきたのです。
結果として数十億円単位のディールを成約。チームとしても全国3位の成績を収めることができました。
「すべてはお客様のために」とは「持てる全リソースを注いで、知恵を絞ってお客様の潜在的なニーズを発掘し、同時に解決策を提案すること」。
上司から学んだこの姿勢は、日本財託に移った今でも変わりません。
融資の方法や資産管理法人設立など様々なソリューションを提案しながら
「お客様のために」なる仕事をしていきたいと思います。
日本財託 経営企画部 O・H
◆ スタッフプロフィール ◆
東京都新宿区出身の35歳。
経営企画部にてお客様へのご提案のほか、保険会社や金融機関との提携業務、相続対策の事業企画などを行っています。
最近の楽しみは会社近辺でのランチ。
新宿西口には美味しいお店がたくさんあるので、太ってしまうのが悩みです(笑)