大怪我を乗り越えて任された『チームキャプテン』
2022/12/01
バスケの試合で活躍するK・Yさん
「ちょっと一緒にバスケをしてみない?」
小学3年生のころ、仲の良い友人から『ミニバス』に誘われました。
もともとスポーツに興味はなかったものの、当時から身長が高く、
何か活かせるものがないか探していました。
軽い気持ちで参加したミニバスでは、最初は無我夢中でしたが、
試合に出られるようになると徐々に面白くなっていきます。
中学生の頃は厳しい先生のもと、県の代表に選ばれるまでに成長できました。
それが後押しとなり、県の強豪校から声をかけてもらい
進学することにしました。
進学先のチームは、部員だけで50人以上。
ユニフォームはおろか、試合に出られない選手も多くいます。
そんな中で、私は高校1年生から試合に出させてもらい、
冬の大会では全国ベスト16。高校2年生では東北大会で優勝を勝ち取ることができました。
厳しい練習をこなし、試合に出て結果も出て、
ここまでは順風満帆に来ていたバスケ人生でした。
そんなバスケ人生に暗雲が立ち込めたのは、ある試合での出来事です。
空中で相手と接触し、着地した瞬間でした。
膝に激痛が走り、その場で倒れて動けなくなってしまったのです。
すぐに病院に向かい、診断された結果は『半月板損傷』。
長期の離脱から復帰しても、以前と同じようには動かない自分の体に苛立ち、
さらには監督からの期待に応えられずモチベーションは低下していく一方。
スタメンだった自分がサブになり、さらには2軍に落ちていく姿に耐えられず、
「もういいか」と心が折れ、ついには部活に顔を出さなくなりました。
「ちゃんと筋トレしてるか?」
部活を休んでいると、中学の頃から顔見知りで、
同じく推薦で入部した同級生たちが声をかけてくれました。
何度も声をかけてもらえるうちに、少しずつ前向きになり、
もう一度チャレンジしてみようと思えるようになったのです。
部活に復帰すると、今度は監督から
「チームキャプテンをやってみるか」と指名されました。
この部活には、試合を率いる『ゲームキャプテン』と
試合以外の部分でチームをまとめる『チームキャプテン』がいました。
チームの中心として活躍しただけでなく、
サブメンバーや2軍として、もがいた経験があるからこそ、
いろんな立場の部員と同じ目線に立てると自信がありました。
我が強い50人の部員をまとめるのは簡単ではありませんが、
それでも一人ひとりの話に耳を傾け、悩みに寄り添い、
チームの目標へとベクトルをそろえていくことは楽しみのひとつとなりました。
チームに影響を与えることは試合に出るだけではないということも学びました。
今でもバスケを続けていますが、
この経験があったからこそ、よりバスケが好きになったのだと思います。
そしてこの経験は仕事にも活かせています。
現在は他社でご購入された物件をお預かりする部署に所属していますが、
私が対応するのは、さまざまな悩みを抱えて管理移管を決断されたオーナー様です。
オーナー様のお悩みに寄り添うだけでなく、
管理が変更された入居者様にも不安なく継続して住み続けてもらえるように、
日々コミュニケーションを取っています。
これからもさまざまな立場の人の気持ちを汲み取り、
寄り添ったサービスがご提供できるように励んでいきたいと思います。
日本財託管理サービス 管理受託部事務管理課 K・Y
◆スタッフプロフィール ◆
宮城県遠田郡出身の28歳。
管理受託部に所属し、ご入居者様やオーナー様に対して貸主変更業務を行っています。
趣味はもちろんバスケットボール。NBA、Bリーグ情報を日々追ってます。
今年の2月にアキレス腱を断裂しましたが、やはりバスケが好きで辞められるわけなく復帰。