誰にも負けない私だけの青春
2022/12/08
仲間とボウリングを楽しむH・Nさん
私の高校時代は、いわゆる「青春の記憶」がそれほど多くはありません。
私が通っていた高校は定時制で、授業も自分で考えて時間割をつくるため、
授業によって受講する生徒はバラバラ。部活動や体育祭、文化祭もありません。
そのため、学校という枠組みの中で思い出をつくることは
難しかったように思います。
こうした環境のなかで、私が没頭していたのはボウリングです。
ボウリングに興味を持ったのは、実家の近くにボウリング場があり、
4歳くらいから祖母に連れられて通うようになったのがきっかけです。
小学3年生からは本格的にボウリングを開始し、
アマチュアの団体に入り活動していました。
高校では東京代表に選抜され、平日はほぼ毎日、
学校が終わるとすぐにボウリング場へ直行。
土日は大会に出掛け、実力を試す日々だったのを覚えています。
そんな「ボウリング漬け」の生活のなかで、技術の上達はもちろん、
同じくボウリングの腕を磨く多くの仲間に出会いました。
一緒にプレーをする仲間はプロやアマチュアで競技しており、
大体が20代後半から30代半ばまでの人が多かったように思います。
当時10代だった私とは一回りほど年齢が離れていましたが、
ボウリングへの熱意は皆同じ。
すぐに意気投合し、練習や大会で交流するようになりました。
平日は学校・仕事終わりに集まり、夕食を食べた後、ボウリング場へ。
「重心が傾いているよ」
「癖を生かして、こういう風にしたらどう?」
ひとりで練習をしていると分かりづらい投球フォームのことなど、
互いの改善点を言い合いながら練習に汗を流します。
大会では、関東圏を中心に様々な場所に赴き、
チームメンバーとして負けた時の悔しさや、勝った時の喜びを分かち合いました。
そんな日々のなかで学んだのは、自分のことを客観視して考えること。
そしてそれを言葉にして伝えることです。
現在、私は仲介会社様からの入居申し込みなどの事務手続きをメインで行っており、
ルーティンながらもミスが許されない仕事です。
だからこそ、視点を引いて、過去の履歴や似ている案件を比較しながら
間違いやミスがないか繰り返し確認します。
この客観視する力は自分自身と向き合い続けるボウリングをしていたからこそ
身に染みていることだろうなと日々感じています。
振り返ってみると、いわゆる普通の高校生活とは違う経験の数々でしたが、
学校という枠組みの中だけでは、これほどまでの経験は
なかなかできないように思います。
学校の人と過ごすことは少なかったですが、
これほどまでに趣味を謳歌して、
大事なことを教えてくれた高校3年間は誰にも負けない私だけの青春です。
日本財託管理サービス 賃貸営業部 H・N
◆ スタッフプロフィール ◆
東京都立川市出身。
賃貸営業部に所属し、主に仲介会社様からの入居申込の受付から契約手続きまでの事務作業を行っております。当時のボウリング仲間のなかには、女子プロとして活躍しテレビにも出演している同級生もいます。私自身はコロナの影響もあり、ボウリングから離れていますが、陰ながら応援しています。