【老後の年金を作る】No.189
「ノーリスク ノーリターン」
T・K様 57歳 東京都在住
きっかけ
人間、誰しも住むところは必要です。
21世紀になってすぐの頃、40代半ばのしがないサラリーマンの私も、そろそろ自宅を買わなければと家探しを始めました。
そんなある日、電信柱に『格安・日当たり良好』の中古一戸建てのビラを発見、安いなあと思ってビラに書いてある電話番号に問い合わせました。ところが、不動産屋は「本当に見に行きますか?」と何か不自然な反応です。いざ車で案内してもらうと、なぜか少し離れた物陰に車を止め、車から降りずに「あれです」とちょっと先の普通の家を指差します。
私と女房が車を降りて、物件を見ようとすると、「あっ、顔出さないで隠れて!」と叫ばれました。『えーなぜ?』と聞き返すと「不法占拠のヤクザが家から顔を出しているから、見られないようにして下さい!」真顔でそう言われたのは、 日当たり良好、ぽかぽかとのどかな陽射しが注いでいた時のことです。
これでは、無論買えません。たくさんのマンションや戸建の中古物件はどれも1点物です。一つひとつ見て回り、何て人間臭く泥臭い業界なんだろうかと興味を持ちました。結局、自宅は築20年以上の中古マンションを購入することになりました。
その頃、ロバート・キヨサキ氏の『金持ち父さん貧乏父さん』を読み"自宅はお金を産まないから資産ではなく負債である"との説に、目からウロコが落ちる思いになりました。"経済的自由を手に入れるには不動産投資が重要"と教わった金持ち父さんに憧れ、不動産投資に興味を持つようになります。そして、たくさんの不動産投資本を読むようになりました。ネットでもいろいろ調べ、ファイナンシャル・プランナーの資格を取りました。住宅ローンを抱え、このままでは定年後、行き詰まることが容易に予想できたからです。なんとかしなければ、そんな気持ちで日本財託を知り連絡を取りました。
3年前の4月、日本財託の個人面談に参加して担当者さんと出会いました。担当者さんとは同世代で話が弾みました。私たちはバブル崩壊で痛い目にあった世代です。バブル期が住宅取得の適齢期にあたったので、いわゆる億ション(今考えれば普通のファミリータイプ)を買ってしまい痛い目を見た友人が複数います。
それもあってか我々の世代で不動産投資を行う方は、あまりいないそうです。私もバブル期には『東京で、もう家は持てないなあ』と感じたことを思い出しました。
物件を何件か紹介してもらい翌日に現地へ見に行きました。その中で、駅3分の物件に縁を感じ購入することを決意しました。物件は「1号物件」と名付けました。学生時代から住むA子様が住んでくれています。
たまに、電車で通ると線路に近い1号物件が目に入ります。すると、何となく嬉しい気持ちになるものです。
それ以来、何の手間もいらず時間が過ぎるだけで、毎月入居者のA子様から家賃が入り、私の借金を返してくれています。ありがたいことです。さらに、少し残った手残り家賃が通帳に貯まっていきます。毎月淡々とそれが続き、3年が経過しました。
物件を持っていることすら忘れそうになっていた穏やかな春の日。ゴールデンウィークということで、お台場に出かけ妻と昼間からドイツビールで乾杯と春の風が心地良く、ほろ酔い気分で浮かれていた時のことです。1本の電話が日本財託からかかって来ました。
初めての退去の連絡です。気の小さい私はビールをこぼしそうになるほど動揺してしまいました。横から妻に「家賃保証があったでしょう、父ちゃん」と指摘され、そうだった。なんとしっかり者なんだと妻を見直しました。これまで、手間いらずで何も考えていなかったことを反省しました。
1号物件からA子様が退去し、3週間程で新しい入居者は見つかりました。ただし、入居は半月後とのことです。実際の空室期間は1ヶ月半でした。その後、2号物件、3号物件と購入し、所有物件の数を増やしていきました。3号物件には、外国の方が入居しています。なんだか国際交流にも貢献している気分です。
昨年末、自宅近所の駅近ワンルームが売りに出ていることを知りました。以前から良いなと思っていた物件です。妻の名義で地元不動産業者から購入することにしました。
今度は、勉強をかねて自主管理を試みました。1回家賃が入ったところで何と2月末に退去するとの通知が届きました。早速、募集開始。カーペットをフローリングに変えるなど、リフォームを行いました。しかし、3月中旬の繁忙期になっても、入居者が決まらず、気持ちはじりじりと焦るばかりです。なんとか、繁忙期中に入居が見つかり一安心しました。
日本財託に管理をお願いした場合、大家は管理手数料を支払うだけで、いかに手間が掛からないか良く分かりました。
また、日本財託の「確定申告セミナー」に参加し、自分で一通り確定申告が出来るようになりました。今では「目指せ事業的規模」を合言葉にまだ必要もないのに青色申告にしています。
それにしても不動産は面白いと感じています。マンションは、ある場所の空中権を買うようなものです。どれも一つとして同じものはありません。立地、利便性、保安面など総合的に見て投資するか検討します。無論、投資は不動産以外にも、株式、債券、保険、金、外貨FXなどいろいろありますが、不動産、特に中古ワンルームは有力な投資先と思っております。ただ、自分の年令、家族構成、保有資産の状況に応じて自己責任で運用判断することが重要です。
何をやるにもリスクはありますが、やらないのもリスクです。リスクを取らなければリターンもないと思います。50代から始めた我家の場合、返済も多く苦しい段階ですが、あと何年後には、何とかこのひと山を越えることが出来そうです。
資産形成は早くはじめるほど、その期間の分だけ家賃収入がローンを返済してくれます。そして、はじめるには手遅れかなと思っても、今が一番若い時なのです。不動産投資を始めるにあたって日本財託に巡り会い、一歩を踏み出せたことを感謝しています。
50代からでも老後対策には充分に可能ということを証明できたら嬉しいです。
これからも入居者様と力を合わせてローンを返済して、経済的自由を手に入れ、女房と時々は好きな山旅に出かけて、山麓の温泉に浸るというような生活を送れたらいいなと思っています。
中央線「三鷹」3分
東急東横線「横浜」駅11分
西武池袋線「中村橋」駅8分