意外な企業が不動産業で利益をあげる!?異業種からの熱い視線を集める不動産事業!
2018/04/12
今月、日本郵政が100%完全出資の子会社
「日本郵政不動産」を設立しました。
郵便局が保有する遊休地や社宅などの管理を新会社に集約し、
効率的に活用することで、
利益を生み出していく方針です。
将来的には本業とは別の新しい収益の柱にまで
成長させたいようです。
日本郵政と同じように、
本業とは直接的な関係がない不動産事業に乗り出す企業が増えています。
それはいったいなぜなのでしょうか。
今回のコラムでは、
増加する異業種からの不動産事業進出に関する背景と実態から
不動産投資の魅力を考えたいと思います。
異業種からの不動産事業への進出が
増加している背景にあるのは、
不動産事業で得られる安定収益が大きな目的です。
オフィスや住居、商業施設など、
不動産を有効に活用することができれば、
安定した収入を産み続けてくれます。
本業による利益が景気の変動に大きく左右される企業や
また、業態自体に需要の先細りが見えている企業にとっては、
安定した収入源は実に魅力的です。
例えば、片倉工業も不動産事業を
収益の柱のひとつとしている企業です。
もともと世界遺産にも登録された富岡製糸場の民間最後のオーナーとして
管理・運営を行っていたこともあり、
繊維事業を生業としていました。
しかし、平成29年12月期の決算では、
繊維事業の売上高は前期比5.2%減の約91億円。
営業損失は1億3500万円の赤字となっています。
そんな中、さいたま新都心の『コクーンシティ』や
京橋駅直結の『東京スクエアガーデン』などを所有する不動産事業は
売上高約104億円(前期比1.9%増)で
繊維事業の売り上げ規模を上回っています。
さらに不動産事業の営業利益はおよそ36億円と
全事業の中で、最も大きな利益を生み出しています。
また大手新聞社の朝日新聞も、
『有楽町センタービル(有楽町マリオン)』や
『東京銀座朝日ビル』などを所有し、収益を上げています。
本業であるメディアコンテンツ事業と比較すると、
売上高は約3680億と約247億と
およそ15倍の差がありますが、
利益では、
メディアコンテンツ事業がおよそ16億に対し、
不動産事業はおよそ50億と大幅に上回っています。
映画の制作や配給を行う東宝もまた、
『新宿東宝ビル』や『東宝日比谷ビル』など
多くの不動産を都内に所有しています。
不動産事業の売上高は約600億円、
170億円の利益を稼ぎ出しています。
また、予備校大手の代々木ゼミナールも
学生不足から多くの校舎を閉鎖し、その好立地の建物を転用することで、
不動産事業に軸足を移すという報道も記憶に新しいところです。
このように多くの企業が実は
本業以外のあたらしい収入の柱として
不動産事業を展開している現状があります。
そして、いずれの企業でも共通している点が
立地を厳選して不動産事業を営んでいることです。
特に、東京都心部での不動産事業の展開が目立ちます。
例えば、さきほどの事例のなかでも、
朝日新聞は有楽町や銀座に不動産を所有し、
東宝も新宿や日比谷といった一等地に所有しています。
そのほかにも、
サッポロの恵比寿ガーデンプレイス、
松竹の歌舞伎座タワーがあります。
先日の日経新聞の報道でも、
アメリカの不動産情報大手ジョーンズラングラサールが、
世界の83都市のうち、
東京が最上位にあたる「不動産投資でまず名を上げるべき都市」として
あげられていました。
また、森記念財団の都市戦略研究所が発表する
「世界の都市総合ランキング2017」でも、
東京はロンドン、ニューヨークに続く第3位にランクイン。
世界から見ても
東京の評価は非常に高いことがわかります。
このように、
成長を続けている東京の収益力に各企業が
期待をしているのです。
本業の収益を補うために、
不動産事業を行うことはなにも
企業に限ったことではありません。
これは個人のサラリーマンにも言えることです。
本業以外の別の収入源があれば、
万が一、サラリーマンとしての収入が
病気やケガ、リストラ、倒産などによって
途絶えてしまったとしても安心です。
さらに、家賃収入は年金とあわせて、
将来の老後生活を支える
大切な収入源となってくれます。
東京のなかでも
23区の駅から徒歩10分以内のワンルームマンションであれば、
安定した収入を見込むことができます。
新しい安定した収入源を望んでいる企業から
注目を集める東京の不動産投資を
ぜひ検討されてみてはいかがでしょうか。
日本財託 マーケティング部セールスプロモーション課
村嶋 直樹(むらしまなおき)
◆ スタッフプロフィール ◆
静岡県御殿場市出身の31歳。
マーケティング部セールスプロモーション課として、
セミナーやHP・Facebookの運営、メールマガジンの執筆や広報活動を通じて
東京・中古・ワンルームの魅力を多くのお客様にお伝えしています。
春生まれなこともあり、昔から桜を見るのが好きです。
前々から行きたいと思っていた福島の三春滝桜を見に、
今夜夜行バスに乗って三春町に向かう予定です。